※今回数年後に自分が読んだときに光景を思い出せるようにかく、という目的で書き出したらとんでもない文量になりました。
※セリフは普通に間違ってるので、ここ違うよ〜!とかあったら教えてもらえると助かります
※本当は感想と2幕のメモを書き出してから投稿したかったけど、これを書くのに3日かかってしまい埒があかないので……
overture
🔔<ゴンゴーン
🔔<ゴンゴーン
🎻テーーー🎻レーーー
ラファファレレファミ〜(ロゴに積もってた粉砂糖が落ちていく)
テッテッテー!(デッデッテー)テッテッテー(デッデッテー)テレレ〜レレレレレレ〜レ テーレレー テレレー(ドゥルルルルルルドゥン)テレレーレー てレーレー テレレ〜 テッテッテッテッテッテレレレ テッテッテッテッテッテッテレレ〜
SCENE1 工場の外
「誰にでき〜る〜」
階段セットの上から黒いベロアの服に身を包んだウォンカが出てくる(通称ブラックウォンカ)
「私の名はウィ-リーウォンカ、人呼んでキャンディマン!チョコレートを作っている。」から始まるそこそこ長尺の1人台詞。長尺の1人セリフってその人独特の台詞のリズムが如実に出るけど、光一さんって実は結構癖が強い方だよねと思うなどした。この癖の強さが後々生きていきます。
「キャンディマンがあいまぜた世界は甘く美味しい」でウェーブをしててよしえさんの空気を感じたし「誰にできる〜 虹の輪に🌈 吐息と夕陽で浸すレモンパイ」で階段の途中で左足を一段下に下げながらステッキで虹を描く時に虹色になる舞台
「しかし、どんなショコラティエもいつかは苦くてまずいチョコレートを作るようになってしまう。その前に自分のスプーンを手放し、新しい誰かに譲り渡す必要がある」「私の代わりを見つける必要がある」「だがどこにいるんだ?いや、♪きっと見つける〜」ここまで笑顔で歌ってたのに
「私は再び街へ降りていかないといけない。街か……私はとてつもなく長い間世間から離れていた。いや、逃げていた。」でスン…となる表情
「今こそ、いく時なのかもな。グスグズしている暇はない!」でバサっとジャケットを脱いでクリーム色のシルクハット、そして一節後にコートとステッキを持って、帝劇だとセリ上がり、博多と大阪だと階段を登った裏手にあるキャンディショップの上に立ち、「welcome!」
初見時、ジョニデ映画うろ覚え記憶状態で行ったので(どのくらいうろ覚えかというと「チャーリー」を忘れていたくらい)この数秒の間にしか出てこないウォンカなのかキャンディマンなのか黒い衣装に身を包んだこの人、初見時一体何者なんだ??と思っていたけど、パンフレットのSCENE1 工場の外 の文字を見て色々納得した。ということは……。
SCENE2 キャンディショップ
梯子をつたっておりたものの街の人に店を買い荒らされるキャンディマン「あいつらは動物だ!」客に押し倒されるところをショップの柱から伺っていたチャーリーに目撃され話は動き出す。この時身を起こしながらなんかすごいデザインデザインしてる眼鏡を掛けていて、初見時あーー!!!!!!って叫び出しそうになった。あまりにも二次元。いや、生身の人間がやってるから二次元と三次元のいいとこ取りをしている。ありがとう。気狂い要素①
「お菓子屋さんなのにほんとにしらないんだね?教えてあげる!」から始まる【ウィリーウォンカに何があったの?】
「彼は今何をしているんだ?」上手に駆けてくチャーリーくん「背中に瘤ができた100歳のおじいちゃんになってると思うよ!」の後ろで腰の曲がったお爺ちゃん4連をしているダンサーさんたち
「それで?彼はどうなった?」「彼は死んだよ?」「はぁ?!」「社会的にはね」「それは死んだとは言わない!」のはあ?が好きだった。他の人の曲の中で返答したり他の人が歌ってる中箒でゴミを掃いてたりサブに徹してる光一さん、めちゃくちゃミュージカルしてる。
目の前で「従業員たちはスパイだった。レシピは盗まれ売られ、彼の夢は引き裂かれた」の部分、チャーリーを囲むように四方八方からアンサンブルさんの腕が伸びてきてて動きが凄かった。視覚的に奪われて夢が裂かれていってた。ここをキャンディマンがどういう表情で聞いていたのか、結局下手に座ることが一度もなかったので見れなかったんだけど、いつか見てみたいので再演よろしくお願いします。
「誰も彼の部屋をノックしなかったのかい?電話も?」の台詞回しが好き。語調も語彙もとても舞台みたいで結構好きな台詞。チャーリーくんはこのセリフに対して返答をくれませんが。
「10年が過ぎて彼も生い先短いでしょう けれどお店を出したなんで嬉しくて!脳が爆発!」で抱きつくチャーリーくん。チョウシくんはギュって挟み込むように抱きつくけどおーちゃんは寄りかかるようにペタッと全身で抱きつくんだね。
「あの工場の中を見れるならなんでもするんだけどな」😲 (ララララララララララララララララ高速トレモロ)「もう一度言ってくれ」(ウィ〜リ〜ウォ〜ンカ〜)
「工場の中を見れるならなんでもする!そうじゃない人なんている?」
「どうかな?」
ここ、お話的にもミュージカル的にも言いたいポイント沢山ある。お話的なところで言うとここで工場見学出来レースを考えついたウォンカさん。工場見学というアイデアもチャーリーがきっかけで思いついたというかチャーリーがアイデアをくれた。そう、多分ウォンカは長いことあの白いノートに想像を書けていなかったので……
そしてここでこっそりトレモロの続きから移行して流れる♪ウィリーウォンカ〜のフレーズ、アンダースコア伏線ネタバラシ
その後チャーリーがキャンディマン(リプライズ)を歌いながら飴男は下手に、チャーリーは上手に寄りそれぞれダンスを踊り(飴男はステッキをもち)はけていく。私は上手サイドに座ることが多かったんだけど、飴男はハケてく時まで優雅で感動した。
SCENE3 バケット家の掘っ建て小屋
キャンディマンのアウトロに合わさって転換の最後になるおじいちゃんおばあちゃんのリズミカルないびき
「じょーじいちゃん!起きて!じょーじいちゃん!」ってベッドに掛けよるチャーリーくんの背丈がベッドの背もたれくらいで本当にキッズだった……「イマジネーション!想像すればみえてくる!」を同時に言うふたり。
起きた途端歌うジョー爺ちゃん【チャーリーとワシ】
「チャーリーお前ワシに似とる〜」から急なメロディー転換「何もないところから作ろう 見えないもの空想すれば なぜじゃなくどうやろうとなる 2人は相棒チャーリーとワ・シ」ここからの景色を頭の中で流してる時に頭の中の光一ボイスを突き破って出てくる「ワ・シ」
最初このシーンを見た時はなんという介護状況なんだ……と戸惑いが大きかったけどそんなしょうもないリアリティはさておき、45年間ベッドで寝たきりなジョーじいちゃんにウィリーウォンカの話をせがむチャーリー、暮らしはキツイけれどもみんなで仲良く暮らしてきたんだという背景が見えてよかった。なのでチャーリーも良い子に育ちました。想像することがやめられない良い子にね。相棒のところで2人で大きなハートを作るのがかわいかった。子供と車椅子だからできる技。薪を焚べたら上手側のセットにある小さなバケット家のお家の煙突が赤くともり煙が出るのも好きだった。翌朝には消えてしまうけれど。一晩も持たない火。
ママが拾ってきたスクラップバッグを手に手紙を書くチャーリー。【チャーリーからの手紙】
「お忙しいのは分かっていますが 読まなきゃそんです この手紙だけは。家族のために僕が作ったまだ見ぬお菓子のリストなんです」
1音1音区切られていうこのローテンポにキラキラしたピアノ……キッズ……。日本語の特性上後ろのオルゴールみたいな音に嵌めようとして字数を調節した結果、ちょっと子供みたいな言葉遣いで、そして子供が喋っているみたいな歌になっていて………良すぎる〜。素敵な日本語訳をありがとうございます。そして途中で転調します、ありがとう。昔父母が海に行った時にお母さんが食べていたアイスクリームが溶けなきゃ、の結びが「幸せも消えずに済んだかな」なのが……………。
そしてこの空想、全部家族を想ったものでその上で「あなたに託した夢が叶ったらお菓子を抱えて会いにきてください そしたら初めましてと言って ウォンカの板チョコ!分けて食べる」なんて言われたらウォンカの心も傾いちゃいます。
この曲、すごくこの独特のテンポがチャーリーの心そのものという感じがして余韻も一つの曲だと思っていたので、チャーリーが紙飛行機を客席にとばし(ワイヤー付き)その動線を観客が気にすることによって拍手が曲の終わりまで起こらずアウトロまで入り込めたのがよかった。
そしてその後のしっぽ(つなぎの1コーラス)では舞台奥のウォンカの工場の小窓からウンパルンパがウォンカに手渡している様子が見えるという。美しいね。
多分つなぎは弦のドファドファソラドシ♭ ラソラソファミソド〜 🎹ドファファレドファファ ファドラ〜ソー
SCENE4 次の日/バケット家の掘っ建て小屋
ウォンカさん 動きます
記事を広げて1文字ずつ追わせる演出、ピンスポ芸だ……と思って見てしたしここの一枚一枚出すところのベルトーンが弦、木管、金管入り乱れていて好きだったし、「案内役は…ウィリーウォンカ氏本人!!」となった時に一節だけウィリーウォンカが流れ出すのがとても求めていたミュージカルでしたありがとうございます。
サイが突進した時に…の話を結構下手の前の方でやるな?と思っていたらそのタイミングで上手の方からキャンディマンがスタンバイしに歩いてきていた。そのまま(大阪博多では)「あの子も現実を見なきゃいけないんです」とママが言っている間に後ろのセットとじいちゃんばあちゃんたちがバラされ、時計回りにキャンディショップ(ウォンカ入り)のご登場
「あの長いパンの……ブレッドじゃなくて!…あ"あ"!…バゲッド!!」で呼び止めるどころか上手に駆け出すチャーリーリュックの紐まで引っ張るキャンディマン。キャンディマンの「買わなくていいのかい坊や?」煽りにおーちゃんは割とガチ目に「買えないんだ!!」ってキレる。チョウシくんの受け答えは拗ねる感じ。
煽った後にンンッって咳払いしてからのチャーリーの肩を抱きて身を寄せながら右手でコートの中をまさぐりリモコンを取り出して「いいものを見せてあげよう」のこの一連の動作、軽率にメロる。
【まだまだ魅力ある】
チョコレートニュースの人初めまして。グリーンバッグを背負い手前のカメラでなうで撮っている映像を、ニュース番組に合成したり合成前の素の映像を舞台上モニターに出したりしていて手数の多さを感じた。
テーレレッレテーレレッレテーレレッレッレ!で上手奥からエィエィオー!て感じでやってくるオーガスタス御一行と下手花道に逃げるチャーリー、追いかけるキャンディマン。大阪ではここで注釈付きの見切れ考慮なのかキャンディマンが客席降りをしていて大阪初日にはえ??!?!!?!てなってしまった、びっくりするって……
オーガスタスの2人はちょうど声変わりに差し掛かるくらいの男の子で、あのエンジェルボイスから変わりゆくあの時期にしか出せない不思議な音色がしていてよかったし、声を作ってきているよね?プロい。
気を抜いたら「ママのおっぱいにも なんとかーも なんとか エンゼルパイ♪」みたいな部分が頭の中によぎってくるので中毒性がとても高い曲。後半はグラウンドレベル堂本に対してチャーリーくんが早く戻ってよ!って急かしているのに飴男は余裕ぶっこきオーガスタスショータイムを楽しみ、そのあとタタッと花道に戻ったらチャーリーの両手を掴んで上に引っ張って一緒に踊り出す。なにこれ、KAWAII FESTIVALじゃん。
飴男の最後の一言を今ど忘れした。
この後キャンディマンは残りのチケットが4枚だよということをわざわざ指を折って煽ってくるし、ウォンカフィーバーの煽りを受けて「キャベツを売るのはやめたのグリーンさん!!」
【ベルーカが言ったら】
なんか1番親子関係が終わってそうなのに掛け合いが多いベルーカソング 「もっとすぐつぎやだ買うすぐ!」の語感の良さよ
曲中で何度もパパにねだるベルーカちゃん、最後の「最も恐ろしいのは」「お願〜い♡」に向けて三宅りむさんはどんどん甘えるようにしていくし、舞咲さんはそれまでドスを効かせていたのにここで究極の猫撫で声になる。二人とも小さな俳優さんだ……、
ベルーカがハピィならご機嫌パピィとか、娘のために生産ラインはストップ!全体的に韻がいいし岸さんの歌声により上手いオモロになっている。ありがとうございます。帝劇序盤と比較して岸さんが全体的に子煩悩な感じが強くなっていて、2幕のおしおきで父親も責められるのに納得がより行くようになった。
「ありましたチケットです!」ゴールデンチケットを手に入れたべルーカの放った一言
ダディ!買って!ピラミッド!!←大好き
この時このべルーカがもったチケットにピンが当たるようになっていてゴールデンチケットがマジでゴールデンしてた(語彙力)
そしてこのフレーズの間にさっきまで工場で「ピーナッツの代わりにチョコをむく」工場員が着替えてバレエダンサーになっていてすごかった。岸さんの特大ロングトーン「明日のおねだりは〜〜」「次は〜」「やめ〜て〜〜〜〜〜〜!!!」に前で両手を組みながら揺れるキャンディマン
「なんて積極性に溢れる女の子なんだ!!」と褒め(?)つつ「残るチケットは……3枚!」「老若男女に愛される存在だ!」「なあバケット、全くもって君は……正しい!!」と煽りまくるキャンディマン。なんと煽るためにチャーリーの上手から下手に移動している。
そこにママがやってきてそそくさと店に戻るキャンディマン。ママの「またこの忌々しいお菓子屋で」にムッ?!としつつ、お菓子屋の中から腕を伸ばしてチョコでホイホイするのはあまりにタチが悪すぎる。上手からこっそりやってきたチョコレートニュースキャスターにお!と気付いて目配せし、チャーリー親子が「天国のパパー。お願い!」「お願いします!」と祈っているのを見計らいニヤっとしながら「テデッツデッデッデテ デーレーレ!チョコレートニュースです!」「バケット見てるか〜!」「はやーーーー!!!!」
ここ、お祈り中の手紙のアンダースコアを消すニュースの音、チャーリーの情緒もぶった斬りはやーーーー!!てなるしチョコレートニュースのお兄さんに掴みかかってしまう
【ガムの女王】
下手奥でテレビにうつるボーレガート氏の方に歩き指差しウェーブをするキャンディマン。自由すぎ。このウェーブ、肉眼からは一度も正面で見れたことがなかったのに、舞台上をそのままうつすニュース番組演出によりめちゃくちゃ正面画の記憶が残っている。ありがとうございます。
芋さんのお腹ポンポンする飴男。光一さんって多分年上で大きいおじさまが好き
ボーレガート氏のセリフの途中にメガネ外しながら上手の方にはけてくキャンディマン。どうするのかと思いきやデー!デー!デー!デー!(ラ♭からの半音階)のタイミングでお立ち台に\(^-^)/って出てきた。ナンダコレ。なんで飴男が?!(ヴァイオレットちゃんは歌い出しのタイミングで出てきます)
ここのキャンディマン光一、強靭な体幹で台の揺れに耐えているのでだんだんアクスタに見えてきたてか作って欲しいキャンディマンのアクスタを。てか光一さんクリスチャンやらない?
もう何回も見ると違和感というか衝撃を忘れてきたけど、初見時このパフォーマンス側にキャンディマンが加わっているのにびっくりした記憶がある。なんで?!っていう。
1幕の出番が増えたって言っていたけど多分この当選者ショータイムのところなのだろうなと思った。当初の演出はもしかしたら当選者ショータイムの事にはけていたのかもしれない(ロンドン版BW版共に見てないので詳しいことは知りません)よく考えるとあそこにキャンディマンとチャーリーがいるのは整合性が取れないけど、そんなの考えなくても画面が派手!という理由で持っていけるのが舞台だと思います。
あと次のマイクのところでも思ったけれど、この場面の主役(テーマとなる親子)とプリンシパル1名(この場合座長)がそれぞれ別の動きをしていると板の上の動きに渦が巻いて視覚的に楽しくなるねえと思った。
あとこれも全てのシーンで思ったことだけれど、光一さんは踊れる人なので例えばマーチの指揮の振りだったり、はたまたこのqueen of popの振りであったり、時系列立場的には異質でもダンスの技量で視覚的には違和感がない、つまり−(マイナス)にならない違和感というか新しい味を出せるのでこの演出でgoサインが出たのかなとか思いました(ロンドン版BW版共に見てないので詳しいことは知りません)
ここの振り付けYOSHIEさん100%だったけど歌う人じゃなくて踊る人に振り付けていて、歌に合わせるのではなくリズムに合わせる振り付けしているからそれに乗っている光一さんか新鮮だった。光一さんが歌わないで踊るだけってないので
ところでヴァイオレットさん歌うますぎてまじで子役…??親と一緒じゃなくてシュタ!と1人で出てきて歌い出すの、場慣れが違うしこりゃクイーン。歌も好み。歌声も好み。ありがとうございます。
ドラムの音に合わせて下手に3連で並ぶスタンドマイクで歌う方々のヘルメットをポンポン叩くウォンカさん 歌終わり「ファンキーでジューシーなダンスをありがとう!どこまでも飛んでいってしまいそうだ!wow!!で飛びながらはけてくの、一回ガム風船も落ちてしまってたことがあって、ポン!と風船を袖にバレーボールさながら打ちつけた後に両手に銀テを持ってはけてくのあまりにも陽気すぎて好きになる。
暗転している手前、どうしよう…てなっているチャーリー親子「ウォンカフィーバーも誰かがもう終わりって言ってたわ」に咳払いする飴男。ここなんか普通に忙しいね。上手から出てきて下手まで移動しながら新聞を持って「やまないウォンカフィーバー!」「ローマ法王がダライラマ一世とチョコレートの味を巡って激突?!ミルク対ブラッグッ!!とんでもないことになってるぞ、それについてどう思うチャーry」←ひょうきんおじさんすぎる
話の途中でチャーリーを逃すママ、そんなにチャーリーを揶揄わないでもらえます?なママ、大人相手にタジるキャンディマン
「ぐずぐずしてる暇はないよ坊や」めちゃくちゃ急かすじゃん
暗転開けてチャーリーの家
「親の顔が見て見たいわあ」って親の人が言ってます。
おじさんおばさん4人セット、オチを担当する名前忘れちゃったけどジョーなんとかおじさんこと芋さんのセリフの間が絶妙で毎回クスッとしてしまった。タイムズ紙を拾ってきた時は「ワシは……死亡記事か」だし「…人生とはそういうものだぁ…」とか。こちらもいいおじいちゃん
世間はこんなにウォンカフィーバーに包まれていてもうチケットも3枚も当選者が出ているというのに、お母さんはゴミ捨て場からブリキの板を持ってきて、って多分忌々しいお菓子屋〜の時に行ってたのと変わりないことを言ってるし、チョコレートニュースでグイグイ時間が変化することとなにも変わってないチャーリーの日常の対比がエグい
家を出たチャーリーはパタパタと走り上手をぐるっと回って下手の花道でゴミ漁り この時ステージは暗転
ここで誰も喋らない空白の時間ができるの、これやり切ったチャーリーくんたちはすごい。たくさんの人が一言も発さずにものが動く音を聞いている。そしたらパタパタどころかバタバタ!みたいな音が聞こえてデデッデッデッデデン!デーレ!レー!「チョコレートニュースです!」「バゲッド見てるか〜〜??」「あ"ーーーーーーーーーーーーー!!!(発狂)(上手に猛ダッシュ)」上手からきて舞台中央に勢いよく到達してぴょんと一足上手に戻るキャンディマン、元気。さっきまでの無音でちょっぴりの悲しみに浸りながらゴミ拾いをしてたチャーリー(と我々観客の情緒)をぶった斬るチョコレートニュースのイントロ!現実は非情、遅れをとるな気づいたら置いていかれるぞ。そりゃチャーリーも発狂レベルの叫び声をあげますわ
【何が間違ってんの?】
マイクTV!マイクTV!みんなの憧れマイクTV!!
暗闇の中奥からボヤ〜と緑に光るマイクのメガネ、そしてゲームチェアに座った息子を押しながら左右に揺れるTV夫人、ここの親子が1番実の親子だった。チャリチョコ世界はXじゃなくてTwitterっていう。ハッシュタグをつけてツイートって言ってたしな。
マイクのババア呼びに(ババア!ババアだって!!)って口を開けながら驚く飴男(下手)そのまま上手に移動して上手サイドをずっと見ているただの飴男顔ファンご褒美タイムがあった。 「ジェイコブ校長〜!」
しかし夫人はマーチング、息子はロックと曲調はあべこべ。でもマーチングの時に上手奥でマーチングの指揮をステッキの柄を掴んでバッサバッサやってたキャンディマンや「抗うつ剤も鎮痛剤も安定剤がないと飲めない 全部流し込むのは今日もバケツ一杯のビール!」の部分で赤ライトになってヤバアルヤク中になってるTV夫人も好きだったし、そのノリで歌う「な〜に⤴︎間違ってんのォ?」が最高にキマっていた。ところで抗うつ剤も鎮痛剤も安定剤も全部薬ジャンル違うんだけどどうなってるんだ診断と処方は。多分1番必要なのは睡眠薬だと思う。
USAの振りについては割愛で。「ハッキングでチケット見つけた〜」のあたりからマイクの頭上でチケットを掲げ出す飴男 そしてこの後ロック風マーチングでコーラスが爆発したのやばいくらいテンションがあがる\こ〜こ〜はアメーリカ/の特大コーラスと共に腰を曲げて行進するマーチらしい揃った振り付け。
多分全てのチケット紹介の中で1番キャンディマンがパレードに参列していてチャーリーと一緒にいない気がする。それもあってぶち上がった曲調からのTV親子やアンサンブルのワァ!という声のなかしっぽの1フレーズ繰り返しの中キャンディマンおじさんも無言で両手をYしたまま最後尾でみんなと一緒に消えていってしまって、、、ここのチャーリーの気持ちを考えると寂しくてたまらなくなる。バイオレットのときはまた戻ってきてくれるけどマイクの時はそのままはけていっちゃうの寂しいよねチャーリー?いつも自分の味方だったおじさんがさ………
そんなしっぽの1フレーズ「夢溢れるアメーリカ息子は演説好き〜⤵︎」→「↑ドファファレドファファ ファドファラソ〜 」(手紙) カシャカシャカシャカシャ(タイプライターの音)「運命の日」の繋ぎがより哀愁を漂わせてくる
ここに一節手紙の音を差し込むだけでこちら側の情緒は本当に違うんです。切ないな、あと一枚しかない、焦ってしまう。
SCENE6 バケット家の掘っ建て小屋
「サプラーイズ!!」下手の机で寝てしまっているチャーリーに蝋燭を持ったママが近づいてきてみんなでチャーリーを祝う。「じゃっしゃーん!ウォンカの板チョコよ!」とママが買ってきてくれたチョコ開けたけどそこにはゴールデンチケットはありませんでした。
蝋燭を消して。お願い事をしなくていいの?に「これ以上の望みはなかったんだ。ママが消して。」のチャーリー……………泣いてまうやろほんとにてか演技うますぎ。泣きの気持ちと技量の良さがいっぺんに襲いかかってきたシーンだった。
そのままチャーリーは下手の階段の上に。あれ二階かなと思ってたんだけどもしかしたら外とか屋根の上とかなのかな。雪の降る街の中で………。
そんなチャーリーを見つつ【パパがここにいたら】を歌うママ
「パパが〜いれば〜誘うでしょう 星を集め(?) 見つけようと」
ママは想像するとこがやめられないのがバケット家の血筋と教えてくれますけれど、ママもパパのそんなところが好きだったんだろうし、口では空想は食べれないでしょ?ってチャーリーを諭してたけど、もっと豊かだったらそんなことも言わずに済んでたのかなあなどと思ってました。
「パパが言うわ一年ごとのお前の成長 見守ってると」←泣ける パパどこ行ってしまったん…
演出的には紗幕
そのまま前でチョコレートニュースの方々のいちゃつきが始まり無音で上がっていく紗幕、その奥には真顔で仁王立ちしているキャンディマン リア充爆発しろと言わんばかりのステッキで狙いを定めるキャンディマン
SCENE7-1 さよならキャンディショップ
悲劇的な誕生日から一夜明け下手からトコトコやってくるチャーリーはおちょくり謎おじさんことキャンディマンが店を畳むのを目撃してしまう。「ねぇ いなくなっちゃうの?」キャンディもボンボンも全部売れたから店を畳むんだと言ってくるキャンディマン「ほら、箒を持って掃除を手伝ってくれ」って箒を渡しつつ「ウィリーウォンカはマーケティングの天才だな。彼は頭がいい。きっと……(視線をチャーリーから客席に上げて)顔もいいんだろうな」
ここの台詞を知った時の光一さんの心境が知りて〜〜〜!今までの舞台で100%自分の見た目を自画自賛するセリフがある男。それも人に言わされてる時の方がどストレートに顔を自慢しているし、今回はウィリーが扮するキャンディマンとして自分の顔を褒めるという超婉曲的表現。顔もいいんだろうな。の時の顔がニヤつくわけでもキメ顔っぽくなるわけでもなく、ちょっと目を見開きつつも微笑むのが、顔もいいんだろうなって言ってる時の顔が1番キュートで好き。顔もいいと思います。
そんなご機嫌るんるん(顔のことはさておき)マーケティングの天才だな♪と調子が良さげなウォンカことキャンディマン、チャーリーの「彼は今何をしているんだろう?スクラップブックにアイデアを書く?教室の椅子に座ってぼんやり空想してる?」で顔が凍る。ぬーーーーーん。ぬーーーーってなる。ここ。チャーリーくんへ、ウォンカさん多分書けてません。工場ではどんなことが起きてるのかな?ってチャーリーがワクワクしてる時には戻ってるけれども
お金を詰めたトランクをチャーリー(飴男はチャーリーが貧乏って知っている)に渡し「試し」をするキャンディマン。ショップの上のステッキを回収しながらこう宣言する。
「君は歴史的瞬間の目撃者だ。いつか素晴らしい物語が生まれる!」
そしてチャーリーからかばんを受け取りこう言う「君と知り合えてよかったよ」「覚えておきたまえ。好きなことを諦めるな 愚痴を言わず 待つんだ。ほら、そっちにゴミが落ちていたぞ。じゃあな、発明家さん」
そして去っていくキャンディマン(大阪だとチャーリーのさようならに振り返ってくれててキュンとした)
ゴミを拾うチャーリー(その間にキャンディショップも撤収)(おーちゃん、1発目に缶をひっくり返すのではなくその前に跪いて色々とゴミを漁っていた 演技が細え)「1ポンドだ!おじさん!待って!おじさん!おじさん!!」ここの2/1マチネのおーちゃんチャーリーがおじさ↑ん!おじさ↑ん!って声が裏返っていてまじで本物のキッズだった。
キャンディマンがいなくなった途端降り出す雪、がらんとした広場 寂しいね
1ポンドというラストチャンスを拾ったものの、それを自分のために使うか家族のために使うか悩むチャーリーのところに通りがかるグリーンさん。ここの大金持ちじゃないか、大統領の遺産でももらったのかい?そんなところ!のセリフが好き
そしてラスト1枚のチョコを買って、ちょびっとだけ…!と開けたら!
ラララララララララララララララ(トレモロ)「今日は悲劇のまま 終わるんだって思ってた」
シーくんの喜びが抑えきれずにこの1フレーズのなかでじわじわと出てきちゃう、それにおじさんこと私泣きそうになった。
「これがゴールデンチケット!」(テレレレンレレンレン)「目に映る〜金の〜光〜」!!
この間暗転してて、次に光が差し込んだ時はもうチャーリーの家になっている
SCENE7-2 最後の当選者
「最後の 当選者は ぼく!!」勢いよく振り返るチャーリー。話をふられていきなり歌い出すじいちゃん。一旦差し込まれるチャーリーとワシ→でも工場見学には大人の付き添いが必要でママは今後のことを考えると休みが取れない!そんな流れでワシに任せろ!と意気揚々と前に出てくるジョーじいちゃん→立った!!
この立つ時BW版サントラはゴールデンチケットが一節流れるけれど今回は削除されていきなりここからおはよう太陽〜!の曲から始まる
「有頂天になあって」で片足ずつ踏み締めるのがすき
しっぽのフレーズ「(これがゴールデンチケット今日は超〜最高〜!)デレレレレレデレレレレレレ(下降フレーズ)ッデッデン!(暗転)→🎻(ララララララララララララ)(シャーーン(クラッシュシンバルみたいな音))ウィリウォ〜ンカ〜 デーン ウィリウォ〜ン〜テーレーレーレーデンッ!「チョコレートニュースです!」
SCENE8 ついに工場の扉が開く
下降フレーズのところいつも聞いててドラえもんだなとか思ってましたすみません。
ウィリウォンカ〜に合わせて上から扉が落ちてきたかのようにLEDパネルの映像が捲られていくのが迫力あったし後ほど扉が開く時に扉を模したパネルが物理的に両開きの扉のように開いていったのには、そういう使い方もあるんだなと思った。
【レッドカーペット】
当選者たちの到着タイム、ベルーカ→オーガスタス→バイオレット→マイク→チャーリーなので岸さんお着替え頑張れタイムになっていた。ベルーカvsバイオレットは子役によって違くて。個人的には歌田さんと舞咲さんペアの、前に競り合って出てきたかと思ったらバイオレットの腕を使ってくるりんとバレエするべルーカがとても好きだった。
あとバレエ大好きベルーカちゃん、何もない時でもパパの腕を使ってバレエをしていて、ベルーカの解像度が高すぎてほげえとなった。この子は他人をめちゃくちゃ見下す子………
そんなこんなでみんなで騒いでたら
🔔<ゴンゴーン
🔔<ゴンゴーン
デンッデンッデンッデンッ(スネア) デンッデンッデンッデンッ(スネア)「砂糖でコーティングされた城に40年」「謎に包まれた人物 彼の名は!」
デ〜ン
\ウィーリーウォーンカー/
ウィリーウォー〜ン〜 カーー
ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ ピーンララララララララララララ
【見れるってわかってるね】
ジー〜ージー〜ーイーーー!!!!!!
ありがとう光一さんがジジイの演技をするなんて、歌いながらジジイに扮するなんて。もしかしたらナイツテイル再演からここ3年、この瞬間のために生きてきたのかもしれないです。初見時実は1番の感想が光一さんがジジイを演った。ということだったくらいには堂本光一がジジイをやるということが衝撃的だし新たな扉でもあって本当に嬉しかった。
これまでエンターテイナーとしての側面から主に見てたのを、久々に役者、それもミュージカル俳優特有(のそれもプリンシパルしかやらない)の演技をしていて……嬉しい……光一さんのミュージカル人生に幸あれ
中国の古い言葉で千里の道も一歩から、のぽ ぽ!下向きのぽ!口すぼめのぽ!やっぱりジジイはいいっすね。ジジイ辞めた後にも一回空想回想タイムが入るのが良すぎる。君が思っている以上に歳をとっているんだチャーリー〜!千里の道も一歩からのぽをいう時に頭を落としたのでいつもの堂本光一の前顔面が見えたのありがたい。堂本光一の顔面からジジイの声が聞こえる。
中国の古い教えのとおり
千里の道もただの
一 歩 か ら〜↑ (テーンテーンテーンテン)
\ワッ/
テッテッテッテッテッ テレレ テッテッテッテッテッ
腰の曲がったジジイからすくっとめちゃくちゃ姿勢がいいウィリーウォンカになる。ここ光一さんがウォンカでよかったなポイントなんだけれど、スクっと立っても男か女か若者なのか老人なのかわからん顔面と、そして大柄じゃなく意外と小柄っていうのがよかった。謎に包まれた人物、姿を表してもっと誰の想像にもつかない得体の知れない見た目で出てきたとこによってより謎に包まれる。
ここのシーン、一通り階段を降りて歌いにきたり、階段に座ったり、半分登りかけて子供たちに周りを囲まれたりしたのちにさっきかいた空想回想タイムという名のモノクロタイムに突入するんだけれど、ここで階段の上で歌う詞の「私も昔はつまらないことに」「でも見つけたのさ幻想のリアリズム」「君たちだって変わるツアーを制覇すれば」が好き。
そして階段を駆け降りてガッとステッキを舞台中央に下ろして「人生が変わる 遅れをとるな」ここモノクロタイム一旦はけたアンサンブルさんたちが一斉にさっきの町人の姿ではなく、帽子とステッキを持ってウォンカの杖下ろしと同時にガッと下すので壮観だった。
「人生が変わる 遅れをとるな
奇妙な出来事想像するのさ〜あ〜!すべぇ”てが!チョコレート」←ここのがなり好き
「甘く〜淫ら〜」←上手で見るととんでもないことになる(ステッキに肩から腕をなぞらせてく)
ラストの「ここ〜に〜〜〜〜!」からの半音階で上がっていくバッキングをなぞりなら階段を上がりみんな大好きこの点呼「ソルト!」「はい!」「ボーレガード!」「はい!」「クループ!」「はい!」「ティービー!」「はい!」「バケット!」「はい!」
「ようこそぉ"!! チョコレート工場ヘ!」
ドゥン!
1幕!完!!!
(2幕に続く 80%くらいで)