もち

さよなら3月またきて4月

雨の打つ音が好き

タイプロ7話をみた

タイプロにテラとハラと今江くんが出ると聞いて流石に見逃すことなんてできなかった。タイプロ2話あたりで止まってしまってたけどひと足先に7話だけ見てしまった。

 


今江くんは直接見たことないけれどラジオの受けトークで人柄が良さそうだな〜と思ってたし、テラと原ちゃんに関してはもう何年もSHOCKで観てて2人の演技で役が深まってるところとかダンスがいいところとか歌が安定しているところとか、好きとかじゃなくて大感謝という気持ちで見ていたし、キャスト発表で見かけて嬉しい2人だった。特に原ちゃんはふざけた(?)Twitterに比してカテコでの真っすぐさとか真理を刺したようなコメントをよく見ていたから、ふざけているように見えて()すごく真面目で色々と考えていて、そしてその表現が繊細かつ上手な人なんだなと思っていた。

 


タイプロ7話はpurple rainチームにフューチャーした回だから事務所組の中で1番映るのは原ちゃんだったんだけど

いやーーしんどかったな  みてて

 


まず他メンバーにとってこのオーディションはどこで落ちても「あそこまで行ってすごい」と0からプラスに働くものだけれども

原ちゃんたちにとっては「このオーディションでもダメだった」と、オーディションに落ちたら0からマイナスになってしまうものという前提の違いがあり

そしてそれらは今までなぜ事務所にいながらデビューできなかったか、の理由と向き合わないといけないことであり

そしてこのオーディションの本意は「アイドルデビューオーディション」ではなく「timeleszメンバーオーディション」という違いが大きい。

 


実際purple rainチームのパフォーマンスをみて、ダンスや歌声やらバックステージでのやりとりやらで、この人は落ちるだろうなあ…と個人的に思う人がいるのはオーディション番組の常なんだけれども

原ちゃんの加入によりチームのある程度目指すべき像と距離が定まり、合宿終了後のパフォーマンスと中間発表の後の個人練習でしごき、そして迎えた最終発表で、普通に普通に全員いいと思ってしまった。

 


パフォーマンス終了後に菊池風磨さんがちょっとしぶい顔を背けるものだから、私の見る目がなかったか…?と思ったけど、なんだったらふうまろの方がやられていた。やっぱりさすが四次審査に行くまであってなんとか形にできる人たちしかいなかった。

合宿中のちょっと暗い感じの表情からスタジオに入ってカメラと衣装がつくとみんなすごく楽しそうにパフォーマンスをしていて、正直このチームでデビューしてみてもいいんじゃない?というかデビュー曲をもらったような、大多数のパフォーマンスは弾けるようだった。そしてこういうのを見ると衣装は魔法だなと思う。

 


そのくらいpurple rainチームのパフォーマンスは観てて、ああこの人落ちるだろうな、という人がいなくて、自分でも意外なことに満足して終わったんだけど、そのまま続けてsexy zoneの purple rainをみたら

ほんと全然表現が違ったんだよなーーー

 


正直練習のときにnosukeさんが「シティポップの世界観」って言ってて、シティポップの世界観って何???って思ったんだけど、セクゾのpurple rainは(メインの人数構成が違う、冒頭の勝利くんの担ぎ上げがないなどの違いはあるが)シティポップの世界観だった。普段私たちが何気なく観てるパフォーマンスって全部世界観を意識していて、そしてそのためには歌詞の掘り下げとかみんなやってんだ………ってなんかプロ奏者も基礎的なことからアップを始めてるんだなって(まあ普通だけど)いう感慨深さがあった。

どういう要因で私たちが(これがシティポップの世界観だ!)と受け取ってるかは謎だけど、曲のコンプラに合わせて適切な衣装と表情と手足の動きとパフォーマンスをしてくれよ、というこちらの要求を満たしてくれるのがこの「世界観」らしいと納得した。

 


そういう意味だとオーディション者たちが今timeleszさんたちに追いつくのにはやはりそういうシティポップの世界観を表現する理解力とか表現力には乏しいのが分かってしまうんだけども

でもふうまろが「力んでてずっと上擦っている感じが自分の東京ドームを思い出した」と言っているように、黄色チームから受け取ったのはシティポップ感じゃなくて「パフォーマンスをみて!!」っていう新人特有のキラキラ感だった。こなれ感というよりもがっつくような感じ。でもそれをふうまろは肯定しているし、オーディション番組としてもtimeleszにくらいつく、がっつく気持ち、ということで肯定すべきことなんだと思う。

 


そう思うとこの「アイドルデビューオーディション」ではなく「timeleszメンバーオーディション」という主旨のタイプロで求められているのは、四次審査で求められているのは「がっつき」なのか「こなれ感を出せる実力なのか」難しいなあと思う。どっちを求めているのか私には本当にわからない。し自分が挑戦者だったらどっちをお求めで?と混乱してしまうと思う。

 


そしてやっぱり流石に原ちゃんだけは中間発表の時点から「溶けてく in to the dark」の表情が一貫しているところとか、この表現力、世界観をつくる力がズバ抜けているなと思い知らされた。

 


だから普通のオーディション番組だったら原ちゃんが実力的に1抜けしておしまいでいいんだけど、再三の通りこれは「timeleszメンバーオーディション」なので。

目先の実力だけにとらわれず、実力はある程度の期待値も持たせて、1番重要なファクターはtimeleszのメンバーになりえるかという点で。

この点において、正直私は黄色チームの中で原ちゃんよりも相応しいんじゃないかと思ってしまった人がいた。

勿論実力的にはどう見ても原ちゃんなんだけれども、個人的に今のグループに入って馴染みながらも変化を出せるメンバーは?と考えた時に他の人の方が頭に浮かんでしまって、こんなにも原ちゃんのSHOCK再出演に喜んだり演技追いかけるためにめちゃくちゃ双眼鏡覗き込んだりして、ステージに立っている姿で好きになった人なのにこう思ってしまったことがしんどいなあ……。

 


まあ選ぶのは3人だし、今までファンじゃない人の似合うと思う、と3人の似合うと思う、は全然違うし、原ちゃんが進んでメンバーになってくれたらめちゃくちゃ嬉しいけれども

オーディションに落ちると、それは別にアイドルとして実力がない、というわけではなく、実力があってもtimeleszっぽくはなかった、ってだけなのに、ここの両者の違いが決定的かつ繊細なゆえに、遠目から見たら「アイドルになれなかった人」の烙印が押されてしまいそうだなあと

そしてそんなリスクや覚悟や、もしかしたら失うものもあるだろうに、自分のやりたかったことに正直にまた挑戦をする勇気は本当に凄いことで尊敬するなあと思った

 


とりあえずテラのライネクが合法で見れることを呑気に楽しみにしていようと思います。