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雨の打つ音が好き

陽炎〜kagiroiから分かるKinKiコンの作り方

 

皆さんAmazon prime videoで公開されているwe are KinKi Kids(通称ウィアコン)の武道館公演、見ましたでしょうか?

www.amazon.co.jp

 

今まで手元にあったウィアコン京セラドーム公演(以下ドーム公演)と、主に前半のセトリがちょいちょい変わってたりしましたよね。

 

 

ウィアコンのオタクとして、同じ名前をしたコンサートを見比べることができる悦びに浸って、初見時に完全に記憶頼りの演出音楽変更点覚え書きを書いたりしました。(こちら多分全然足りてないので有識者の方いらっしゃったらコメント頂けると嬉しいです)

 

 

さて、武道館公演を観てきて、「えーっ!全然違う曲じゃん!!」という印象を受けた曲が一つありまして……


そう、陽炎〜kagiroiです

 

ドーム公演における陽炎〜kagiroiといえばセトリ順的に
モノクローム・ドリーム→naked mind→陽炎〜kagiroiと、アルバム曲コーナー3曲目のバラード担当として、
・イントロが長く
・照明は暗く
・機構も使い
・弦中心のアレンジ
でしっとりじっくり落ちつかせて聴かせる曲になってるんですが

 

武道館陽炎初見の印象


なんか元気だな??こんなドラム鳴ってたっけ?

えっ待って私の知ってるドーム公演のあの弦中心横ノリ陽炎はどこ???

ってなって
その謎を解くために2回目聴いてきました……

 

で、分かったんですが、武道館公演の陽炎ではドラムが土台のリズムパターンの中でハイハット(オープン)叩いてて、要所要所のキメの部分でシンバル叩いてるんですね
ハイハット・シンバルはなんかシャンシャンしてる音です、私もドラマーじゃないので詳しくはない)
加えてドーム公演は低めのタム、それに対して武道館公演は高めのタムを叩いてる気がします


つまり何を言いたいかというと、ドーム公演だとドラムは低い柔らかい音だけで進めてて相対的に弦中心になり、対して武道館公演だとドラムがめちゃくちゃ目立ってるということです

 

じゃあなんでこんなに武道館からドームでアレンジ変わってんの??ってなると思うんですが
セトリの順番、見てください

 

ドーム公演
モノクロームドリーム→naked mind→陽炎〜kagiroi→道は手ずから夢の花


武道館公演
モノクロームドリーム→naked mind→ summer 僕らのシルエット→雨音のボレロ→陽炎〜kagiroi→MC

 

そう、武道館公演の時点では陽炎は5曲目、それも前の曲が雨音のボレロという大バラードで後ろはMCだったんです


つまりこの武道館の陽炎は、コンサートの流れ的に、バラードの後の曲だからバラード成分を控えめにして、加えて少しコーナーの終わりの曲として音楽的に加速させる意味合いも込められているのではないかと思います
だからドラムが目立って推進力があってちょっと激しめに聞こえませんか?

 

逆にドーム公演の陽炎は、前2つがオシャレでアップテンポな曲、後ろは大バラードだったので、バラード寄りで少し奥まったイメージ、だけど道は手ずからと比べると音数が多い曲にしたいという意図があったのだと思います

 

つまり、

KinKi Kids、セトリの流れでコンサートにおける曲の役割を明確にして、それを表すためにアレンジを変えてるってことなんですよ………

 

何かのやつで、KinKiの2人が「僕らは他のグループと比べて演出メインじゃなくて音楽・曲メインでコンサートを作ってる」って言ったのがやっと真の意味で分かった気がします。生演奏だからこそできる芸当なんですけれど、曲単体のアレンジを変えることによってセトリ全体の流れを作ってるんですね。

 

KinKiつよい…芸術家KinKi Kidsを感じた……
そして吉田建さんありがとうございます……

 


補足:これを書く時に気づいたんですが、陽炎のCメロ「僕らは〜〜いるんだろう〜〜」でわざとかけてるノイズありませんか?(武道館・ドーム両方とも)

 

後、ドームの陽炎は武道館と比べてイントロの「テテーンテーンテーン」みたいな部分が加わってます。それもnaked mindからのオシャレ路線じゃなくて、ここからちょっと不思議曲だよ、みたいな雰囲気転換のためのイントロだったのかなと思います。