(1月4日に書いたものなので言葉がおかしいかも)
KinKi Kids concert 2019-2020 ThanKs 2 YOU 最高でした。
ジャニーさんが2人に与えてくれたもの、残してくれたものを、2人が大切にしていくという決心と、そしてジャニーさんへのお別れの意味も込められた最高のコンサートだったと思います。
さて、ふと「やっぱりKinKi Kidsって(いい意味で)ジャニーズから浮いているな」と思ったので、なぜそう思うのか、一度整理したくなりました。
何事も分析は比較から生まれると思うので、今回は私が少し知っていて、デビュー的にはKinKiの前後に位置するV6と嵐と比較してみます。
(以下、分析という個人の願望です)
V6とKinKiと嵐
メンバーの数は6人、2人、5人と様々
個人的には"グループとして成功しやすい男性アイドル"の黄金人数が5人だと思っている。それは嵐のこともあるけれどSMAPだってそうだから。
やっぱり6人だと多いし、4人だと少し寂しく見える。5人が1番さまざまなフォーメーションを生み出せる最小人数だと思う。あと6人と5人ではカメラ割が結構違う、あらしっくす担なら分かるはず。6人だと人と人が重なることが多い。
6人だと3人と3人に分けられて、グループの中に小グループができてしまい、元々の大グループが消されかねない。
一方5人だと、2人と3人で少しアンバランス。なら5人でいいかという発想になり、最小単位が5になる。(素数だしね)
そしてKinKi Kidsは2人だ。
2人ってすごいよね。だって本人からして仕舞えば、「俺」がいて「お前」がいればもうグループができてしまう。複数人グループならば、2.3人いてもグループの一部だけれど、2人だったらもうその2人でグループなんだ。
少し話はズレるけれど、アイドルの仕事には「歌うこと」「踊ること」の他にも「グループの中に自分という型を押し込めること」「グループの一員として喋ること」も含まれていると思う。
光一さんも言っていたけれど、2人グループなら番宣とかでも必ずどっちも喋らないといけないし、会話を成立させるためには絶対に話さないといけない。あと、「グループの中に自分という型を押し込めること」。
これにKinKiの特殊性が少し出ている気がする。
ジャニーズの人たちは、グループという仕事もあって、それと個人としての仕事も並行して行なっている。(とくにこの3グループの人たちのキャリア的にはそう)
グループの活動年数が長くなると、どんどん世間からの求められ方、ニーズに沿って少しずつグループの色は変わっていくと思う。それに従って変わっていくグループの形に合わせて、「世間体としての自分のキャラ」を作って変化させていかなければならない。メンバーが4人とかそれ以上いる場合はお互いが抑止力となって、皆でグループの形を作りながら変化していくのかもしれない。
でもKinKi Kidsは2人しかいない。
それも2人ともジャニーズの中では異例的にソロ活動も活発(これも特殊)
それも2人とも割と考え方とか趣味とかほんと真逆だし。これで思ったのが、"絶対2人とも「グループの中に自分という型を押し込めること」なんてやってないよな"ということ。
それこそ入所当初からずっと2人で組んでいて「グループの枠組みが作られる前からずっといる2人」だから「2人がいる、それがKinKi Kidsなんだ」ということなんだなと思った。
ぶっちゃけ2018年とか解散説とか色々出てて少し不安に感じることも多少あった。でも今回のコンサートを通して「2人でいること」 「この2人に対してジャニーさんがKinKi Kidsという名前をくれたこと」が2人にとって大事な思い出だし大切なことだと思っているって分かった、わかりやすく伝えてくれたから、安心した。
堂本剛と堂本光一が揃って立っている。それだけで剛+光一じゃなくて(いやそうなんだけれど)KinKi Kidsなんだ。
すごく話がズレた。
このV6とKinKi Kidsと嵐の6-2-5という違い。個人的に違いが出てきているのが歌割だと思う。
正確には歌割と、それに伴う曲の印象の違いというか。
さっきも書いたトークのように、歌も2人だから"こうせざるを得なかった"ことによる特殊性があると思う。
(大体ここ最近のアルバム曲、カップリング曲から受けた印象です)
KinKi Kids コーラスとハモが多すぎる
まずV6にはあまりコーラスとハモがない
まあそれは最近のがダンスナンバーorポップ?なのが多いというのもある もちろんハモに振り切った曲(君僕 I'll give smile to youとかかな?)では6人の厚みを見せてくれる
嵐は松潤が下ハモ、ニノが上ハモ、時々相葉さんがファルセット掛け合いとかしている
これはサビとかで主に大野さんが歌っている主旋律に対して入れているもの
対してKinKi Kids
メンバーが2人しかいないので主旋律を歌っているメンバーに歌ってないメンバーがハモるのをサビでやるでは飽き足らず、サビじゃないところで剛さんに対して光一さんがハモ入れまくる。自分のソロパートに自分のハモいれる。ハモハモハモ!好き!!!
そう、自分のソロパートに自分のハモ入れてるジャニーズ、あんまりいない気がする。
この「ハモは主旋してないメンバーが入れるもの」みたいな逆説的固定観念を「2人」という人数の特殊性でぶっ壊してしまったのが、KinKi Kidsのあの分厚いサウンドの歌だと思う。
そんなKinKi Kidsが叩き出した 最新曲『杪夏』
堂本光一のファルセット大好き人間の私は泣いた。
しっとりと歌い上げる剛さんの歌声に寄りそうな、可憐なファルセット。Dメロで押し上げるような怒涛のソロパート。最後に上に上がっていく剛さん。2人の声がようやく揃って、ゆらり登っていくビブラート。『杪夏』本当にいい曲。そしてこれがファンにも人気なのが好きなところでもある。
私の趣味の一つに、名前の文字でどれがこの人っぽいか、苗字と名前どっちの方が印象が強いか、と考えることがあって。
例えば相葉雅紀さんは、雅紀よりも相葉の方が強いし、長野博さんは、博のほうが"らしい"と思う。
だからこそ、私はKinKiのオタクをしながら、結構な頻度で「この2人が同じ苗字であること」に驚きと感謝と運命を感じてしまう。
KinKi Kidsというグループに堂本剛と堂本光一を閉じ込めたことにより、ファン(も後輩も)だれもこの2人のことを"堂本くん"と言えなくなってしまった。
堂本剛を端的に表しているのは、やっぱり剛だし、堂本光一を端的に表しているのも、光一なんだ。
(それにしても2人とも堂本さんなんですね。結構苗字がゴツい)
テレビでの活動が盛んになっていて、さらには個人の芸能活動として"音楽"だけはあまり積極的ではないあの事務所で、2人が2人ともテレビではない他のステージで"自分の居場所"を持っている、2人ともソロCDを出し、2人ともがソロコンサートを行なっている。
これは
「デビュー当初から爆発的にな人気があってテレビに出まくって国民的な知名度を持っている」
「2人に2人ともスキルがあり、人を魅了してやまない力があり、ステージングに長けている」
「ソロ活動をしてもいいと思える、完全に対等な関係」
これら奇跡としか思えない条件があって初めて成立することだと思う。
そして2人が揃うとドームを埋める。生バンドで、オーケストラで、多くのダンサーさんを従えながら、綺麗な照明の中で、最高のエンターテインメントを私達に見せてくれる。
KinKi Kidsってすごいな。