もち

さよなら3月またきて4月

雨の打つ音が好き

推しが自分で自分の追悼式をしてると分かった時,どうすればいいのかわからなかった(PLAYFUL感想のような何か)

KOICHI DOMOTO LIVE TOUR PLAYFUL 終わってしまいますね

 

PLAYFULというアルバム自体は遊び心というスラングの意味のまま,作り上げたものの先にある遊び心をテーマに計算された上にちょっとずらしたような,でも曲のジャンルは前回のSpiralよりも幅広く網羅されるような印象を受けてました.

 

さて,今回のPLAYFULツアー,「PLAYFUL」というアルバムを提げてのツアーという名目とともにもう一つこのツアーに込められている意味があるのかなと思って,それが

堂本光一ソロワークの追悼式

なのかな,と思ってしまったんですね(追悼式という言い方は悪いかもしれませんが)

 

元々雑誌の方でソロはこれが最後かな〜みたいなことを言ってたのでそんな気もしたし,覚悟もしてたんですけれど…冒頭のKDマーク変遷映像が流れた時からあっ…となってしまって

 

光一さんといえば(特にここ数年は)映像を多用しない,世界観の構築における映像の比率を大きくしないことを意識しているのかなと思ってただけに,冒頭が映像なのが意外でした.

だからわざわざ挟まれた映像ということは込められた意味も一際あるはずで,実際その映像が今までのKDマークを順番に繋げていった感じで,いわゆる「集大成感」がこの時からプンプンしてるんですね.

 

そこからINTERACTIONAL→Bad Desire→妖→Danger Zone→LOVE CRIESの通称「走馬灯メドレー」(勝手に私が呼んでるだけ)

まあまずINTERACTIONALから遡るという構図,今までのアルバムのリード曲ラッシュ(ミックスなのでノンストップ)の構成

このコーナー終わっただけでコンサート一つ終わったな,みたいな密度だし,えっもうこの曲ここで歌うの?みたいな驚きもあるし,でも曲のつなぎが良すぎて興奮して前述の不安感は消えてたりしました

 

そこからPLAYFULゾーン(最高,本当最高)入ってMCなんですけど,雑誌でしてたソロ今回で最後かも発言について当時の自分のメモそのまま持ってくると

 

6.20

MCの中で「やっぱり皆さん的にはソロ今後もやっていって欲しいんですか?」と聞かれた部分がありました.
この時の拍手がすごかったです,30秒くらい,ショーストップな位ずっと割れんばかりの拍手が響いてオタクの本気を感じた.
その時の光一さんは「う〜〜」とか「ぅえぇぇ…」とか(確か)ちょっと困ったように口から漏らしながら照れて少し嬉しそうで,納得してくれないか〜みたいな顔をしていたのを良く覚えています.

「そのみなさんの想い,持ち帰りたいと思います…………持ち帰るだけですよ?(目を見開くような顔をする)……んははっ(と笑う)」

7.3

「雑誌でソロ最後かも〜って言って,俺もいらんこと言わなきゃいいのに笑,こればっかりは分かりません.基本僕あした生きているかどうか分からずに生きているタイプで,もしかしたら今日このステージで死んでしまう位の感じ(笑顔)ですから,そのくらいでいいですよ!ですからあんまり本気で捉えなくていいと思うんですけど」

今回はステージに立てる喜び,ファンの皆さんの応援みたいな話が中核にあったような気がする…,札幌の時はそれよりスタッフさんが自分のステージに取り組んでくれるという話がメインだったので,少し札幌の影響あるんじゃないかな,札幌自体が光一さんにとっても6年ぶりのソロコンサートだったもんね

 

あと多分横アリ1日目(7/23)で言ってたかな?私は知らないので書けないんですが.

余談ですが「僕なんかのコンサートに〜」って『なんか』がつき始めたのは大阪1日目からだと思います(レポとか拝見する限りそれからは毎回『なんか』がついている)

 

MCとかは(特にKinKiの2人の場合)その場の空気感とか言葉以上に声のトーンとかがあるので伝えられないし残せないし伝わらないと思うんですが

札幌入った方,あの時の30秒やばかったですよね??

あれ聞いて,なんか本当に本当にソロに一区切り入れてきたのかもしれないと思っちゃって

 

そこから問題のあのDeep in your heartですよ

Deep in your heart,私初日あれ見た時号泣しました

今までダンサブルな衣装&赤が基調だったはずです,Deep in your heart

なのに今回のDeepはそれと真逆で,白のギリシャ神話みたいなダンサブルとは正反対の衣装でなおかつ照明が青,当時のMVとdon't look back状態

 

何これ

 

こんなのさ…deepの破壊と葬式じゃないですか?(直前のMCがアレだったので引きずってるのは認めます)

今までのdeepとは正反対の属性で踊り,でも正面には当時の自分のMV,その後ろに42歳の堂本光一がいる

白衣装に青ライトってあれですよ……梅田のeternalの亡霊コウイチですよ

それもdeepはデビュー曲ですよ

 

今の自分を亡霊サイドに置いてデビュー曲を踊るって,こんなデビュー曲の昇華方法,終止符を打つ演出あります?これ見た時正直,演出面的に良すぎてこんなにも自分のソロ活動の始まりから終わりまできっちりと描いてくれるならばそっちの方が美しいシナリオだから終わってもいいんじゃないかと思っちゃった、

それと同時にこれは「終焉」の演出の一つなのかもしれないな,と思って号泣してました(だからその後の今光一さんが昔光一さんを消したり〜みたいな演出を全く覚えてなかった,泣いてて目の前見えなかったので)

 

でもその次の,白のFAME(白のFAMEも違和感ある)の破壊力と攻撃力が凄すぎて「やだ絶対これでソロ終わりにするとかいうな,これが見たいんだよ!!!!」って速攻手のひらクルーしましたが

 

その後back to youイントロの過去映像が流れるんですけど,こんなの直前にあのdeep見せられたら「集大成✨」とか一切思わないよ,「終わり」なのかなとか思っちゃうよ

その後back to you,元々CDの時点ですごく悲痛な印象の曲なのにより一層辛い,ここ本当に辛い「I' ll come back to you」ならいつまでも待ってるから「back to you」して!!って思ってる

 

とまあここまでdeep〜back to youあたりがしんどいゾーンなんですけれど,コンサートの構成が凄すぎてここからめっちゃ楽しいゾーン入るのでコンサートの後味は悪くないんですよ,悔しい

 

関係ないけどTime to goが最後なのが嬉しいです,単純にお気に入りの曲だっていうのがるんですけれど,なんか生き様みたいだなとか思ってたりしてたので,希望の見える終わり方なのが救い

 

だから「最後のソロコンがコロナで客席制限かかった状態のものでいいんですか!!」位しか反抗的な態度?とれないです,だって中身が良かったんだもん……悔しい…

 

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Slashに切りつけられる

 

前、Slashの小節数のことに関してブログを書きました。

 

tomoshb1.hatenablog.jp

 

 

これは発売当初からずっと思ってたことで、なんかやっと文章にできるかなと思ってパッと書いたものなんですけれど、

「こんなことまで書いていいのかな」という迷いがずっとあったのでSlash自体に関しては冒頭の1フレーズについてしか書いていませんでした。

 

ここからは下はただの私のクソデカ感情置き場です。妄想も幻覚も甚だしい、自己責任で閲覧お願いします。

 

◻︎

 

 

slash、確かに現実で起こったことと直接的に結びつけることのできる表現は「世界にまるで置き去りにされた気分なんだ」の部分だけであって
その後に続く文は出来事ではなくて、その時の気持ちを抽出して言葉にして作品として一つのストーリーの形にしたものだと思ってる。

 

あの頃思っていたもの、例えばそれは孤独感かもしれないし、先が見えない不安、商売道具である耳を奪われた不安、何かしたいのに何もできないもどかしさ、焦燥感、苛立ち、やり場のない怒り…なのかもしれない

 

孤独感については先も言ったように小節数の部分で私は感じたけれど、焦燥感についてはBメロの後半から刻む音が大きくなる部分とか、サビの繰り返しの前とかモチーフの終わりにタムっぽい音を連続で入れている所(この音は要所要所で入ってくる、特に2番になると顕著)
あと2番のサビ前、短いフレーズで畳み掛けつつバックの刻みも細くなっていくところ
この部分、疾走感という言葉では片付けられないほどのなんか痛々しい音だなという感想を持つ

 

なんで先に曲のことだけ話してしまうかというと、この曲、多分剛さんがほとんど1人で作り上げた曲だと思ってるから。
クレジットにもmixとコーラスアレンジの方と堂島くんと剛さんしか明記されてないし、全編打ち込みなことからも多分殆ど剛さんが完成させてきて堂島くんに投げているのかな、と思ってる。つまり剛さんの思いが純粋に込められている部分。
堂島くんにこの曲を渡した時、剛さんが何を言ったかは知らないけれど、堂島くんはこの曲を聴いてあの歌詞を書いてきたから、曲が先だから。

 

メロディだけでもこの置いていかれる感(追いつこうと思っても間に合わない)と焦燥感満載なんだけれど、これを言葉にして表しているのが堂島くんの歌詞。
止まらない方位磁石 トチ狂った歯車」から感じられる異常なまでのスピード感
なのに僕の影は「あてもなく吹く風に黒く揺らめいていて 悲しい浮遊霊みたい」なんですよ

周りは進んでいくのに、自分は停滞していてどこに行けばいいのかも分からなくて、進めない、そこに居るしかない 


それも浮遊霊って……(絶句)浮遊霊って自分の死を受け入れられないとか、理解してない霊のことじゃん。受け入れられない現実に苛まれている様子を示しているのかなと思ってる。
後、全体的に散りばめられている「切りつけてくるよ太陽」「夕日に撃たれていた」「逆光が胸を貫いていく」「目眩するほど痛いよ」という、傷とか痛みとかを示す表現。
「いっそこの体からちぎって捨ててくれ」「愛に見えていた夢も見たくはない」とか、現実逃避な感じ。

 

いやなんて酷い歌詞なんだ(凄く好きです)

結構メンタルブレイクというか、鋭利な言葉を直接的ではないにしろ使ってきてるじゃないですか、堂島孝平大先生…
むしろ直接的な表現でない分じわじわくる遅効性の毒みたいで惨い

 

だからこの曲のタイトルが「Slash」なんですよ。

slash=切り傷、切りつけるとか、そんな意味ですけれど。

 

剛さんが堂島くんに、この曲の歌詞書いてよって言ってこの曲を渡す。こんな自暴自棄のようにも捉えられる攻撃的な激情的なメロディを渡す。一種の感情の暴露ですよ。まずこれが切りつけ行為。


堂島くんが、書いたけどどう?ちょっとはこんなこと思ってんじゃないの?と歌詞を渡す。これも切りつけ行為。

だからこの曲を作る過程がSlashだったんじゃないかなって思うんですよね。

中々にエッグい…お互いに内臓見せびらかして「どう?」ってしてる感じ(この場合どう?ってしてるのも弄られているのも剛さん側だけど)
でもこれがめちゃくちゃアーティストって感じがして好きなんです。思ったこととか感じたことをどんなことでもタネにして作品にしてしまえ!っていう(そのまま作品にするのではなくてタネにすることが大事)

 

んでこの感情切りつけ暴露大会、多分光一さんも受けているんだろうな。でもこういうの苦手そう
突発性難聴のことをずっとこの名前ではなくて「耳の調子が…」とか「耳のことが…」ってしたり、ジャニーさんのことも「居なくなってから…」とか、凄く直接的な表現を避けるじゃないですか。考えを歌詞にするのが苦手、とも言っているし。

 

だから例えばこの曲を光一さんが受け取って歌詞をつけたとしても、あの時感じたことがタネの一つにならなかったかもしれないし、感情切りつけ暴露大会も起こらなかったかもしれないから「Slash」っていうタイトルじゃない可能性が充分にあるよな、と思う。

 

あと「Slash」を光一さんが書けない理由はもう一つあって、それが剛さんがこの曲をKinKi Kidsに持ってきたからだと思うんです。

あの出来事は剛さんだけではなくて光一さんも巻き込む(という言い方はおかしいかもしれないけれど)べきだという考えがあったんだろう、あの時期ってめちゃくちゃKinKi Kidsだったし、KinKi Kidsって運命共同体なので、「俺たちの話なんだよ、お前もな」って(めちゃくちゃKinKi Kidsとは)(時期的にグループ活動が凄く活発だったということです)

 

Slashは置いていかれた、焦燥感、やるせなさ(という感情)が主題の曲だと思ってるけれど、この感情は剛さんのものであって光一さんのものではないんですよ。
だから逆に光一さんは書いちゃダメなの、書けないのこの歌詞。

Slashの「僕」が感じてる周囲の圧倒的なスピード、置いていかれる感の「誰に置いていかれたか」、この役割を持っているのが光一さんだから。

KinKi Kidsって2人なので「僕」からみた外界のモチーフになるのは光一さんしかいないんですよ。(剛さんが光一さんに置いていかれたとかそういう話をしているわけではないです)

だから、Slashに関しては書けないのが正解だと思ってるんです。さっきも書いたけど、書くとしたら別の曲になってる。

 

にしても剛さんが歌詞だけを人に託すのは珍しいですよね、多分。

同世代で、ずっと近くにいたからこそ感情切りつけ暴露大会を堂島くんに出来たんだろうし、圧倒的信頼関係がなせる技。堂島くんにしか出来ないと思う。こんなこと。

そんな人がKinKiの側にいてくれてめちゃくちゃビッグなラブって感じ。

こんな素晴らしい作品を作ってくれてありがとうという気持ち。


こんなに長々と書いているけれど、私は単純にSlash聴くと「やってやろうじゃねーの!!」みたいな駆り立てられて謎のやる気みたいなのが出てくるのもあってめちゃくちゃ好きなんですよね。

 

 

似たようなこと言ってるTwitter

 

 

 

 

Slashに置いていかれる

 Slash    作曲 : 堂本剛 作詞 : 堂島孝平

 

 

 

 以前どこかでどんちゃんはしんどい気持ちの言葉をポップなサウンドに乗せられる人」(ニュアンス)というのを目にしたんだけど、まさにSlashもその一つだなと思っている。

 

 そもそもSlashは突発性難聴で入院中に剛さんが書いた曲.。その後に堂島孝平さんが歌詞をつけた曲先の曲。Slashに関して剛さんは「わざと明るい曲にした」と言っていたような記憶があるんですが、その中に少し織り交ぜた剛さんの思いを汲み取って歌詞にしているのかなあと思いました。

 

それが冒頭の

「ガードレールに引っ掛けられた誰かの帽子 誰からも忘れ去られたまま」

「自分みたいだって思った 世界にまるで置き去りにされた気分なんだ」

この部分、とってもSlashを聞いた時の気持ちを表してるなと思った。

 

 そもそもSlashって結構変則的というか普通ではない曲じゃないですか。AメロとBメロが5+5+1,3+3+1の奇数小節になってる。

 普通、曲って2の倍数でできてると思う。サビとかは16小節で構成されてることが多いと思います。(Slashは18になるのかな)時々奇数小節の曲もあって、例えば大きなモチーフを2回繰り返して最後に繋ぎのために1小節つけるとか、そんなふうに最終的に奇数になったものとかが奇数小節曲の大半な気がする。

 でもSlashってAメロのモチーフは5小節でBメロのモチーフも3小節ずつで、そもそものモチーフ自体が奇数なんですよ。

Aメロのモチーフは「ガードレールに引っ掛けられた誰かの帽子 誰からも忘れ去られたまま」。次の「自分みたいだって思った 世界にまるで置き去りにされた気分なんだ」でも同じ割り方をしている。

 なので偶数モチーフに慣れている私がSlashを初聴きしたときに、すっごい(いい意味での)違和感があって。

 

Slashという曲において行かれた感じがしたんです.

 

 私が慣れてるのは偶数だからAメロの最初の5小節で「あれ…?6小節じゃない」となり、Aメロが11小節なので「あれ…12小節じゃない」となり。Bメロも同様(というかBメロは刻んでるリズムのせいで加速感が増して行ったのでもっと置いて行かれた感が強い)

 Slashが私を置いて行って1小節先にサビに入ってしまう。先に行ってしまう。

 

この気持ち、まさに

「世界にまるで置き去りにされた気分なんだ」

ですよ。

 

20周年のデビュー日に向かってKinKiお祝いムードになって色々なプロジェクトが動いている中で一人病室にいなければならないという気持ち,それがこの曲構成に少し出しているんじゃないかな.そしてそれを少し堂島くんが汲み取って代弁している部分でもあるんじゃないのかな.剛さんから直接聞いたのか,このメロディを渡されて思ったのかは知らないけれど.

Slash自体があの時のことを表しているわけではないし,むしろここから続いていく歌詞とはほぼ関係のないように見えるけれど,だからこそこの冒頭のフレーズが少しこういう意味合いも込められてるんじゃないのかな,とずっと思っています.

そしてこれをかけるのは堂島くんしかいないよね,とも思う.KinKi Kidsではないんだけれどあの2人の友人としてプロデューサーとして近くにいた人だから,この「置き去りにされた」視点からも詞をかけるんじゃないかな.

 

 歌詞で意味合いを持たすのは普通だけれど(歌詞って言葉だし)小節数というかメロディ構成でなんか色々と感情を揺さぶられたのは初めてのことでテクニカルですごく衝撃的だった。

そしてこんな感じに「作品」としてワンクッション置いて仕上げて、昇華して表に出していく。そんなしなやかな"つよさ"があるところがとっても大好きなんですよね。

 

 Slash好きでたくさん聞いているうちに慣れてしまって、この奇数モチーフ小節による違和感というものがなくなってしまったので、もう一度記憶を消してSlashを聴けるなら聴きたいな。

 

 

続き書きました

 

tomoshb1.hatenablog.jp

 

 

 

 

「自律神経なんですよ,お互いに」

 KinKi Kidsのおたくになり過去の色々な発言を知って「あ〜尊死…」みたいな感情によく陥ってたのですが、その中でも一際尊死案件だった物の一つがこの

「自律神経なんですよ,お互いに」

でした。

 今までは字面からして尊死だったため恒例の「問いたださないで壊れるから」案件で、ふんわり理解に留めておいたのですが、少し落ち着いて見ていきたいと思ってしまいました。まあ神経案件だし……ね………(神経好きなので)

 

 

「自律神経なんですよ,お互いに」発言について

 光一さんがHアルの時のオリスタ(2005.11.18)にてKinKiのことを「自律神経なんですよ、お互いに。だって意識して瞬きしないでしょ」と喩えたこと.

 

そもそも自律神経とは

 人体の体にある末梢神経(脳,脊髄以外の神経系のこと)は性神自律神経の大きく2つに分類されます。

 体性神経は運動神経と知覚神経、自律神経は交感神経と副交感神経の総称です。

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末梢神経の分類 大きく自律神経と体性神経に分類される

 ざっくり言うと、運動神経は手足の筋肉を動かそうとしたときに使う筋肉、知覚神経はものを触った感覚など感覚を脳に伝える神経です。

 一方自律神経を構成する交感神経と副交感神経は基本2つでセットの関係で、生体の恒常性の維持を担っています。循環・呼吸・消化・代謝・分泌・体温調節・排泄とか。生命維持に必要な機能をこの二つの神経で調節しています。ないとやばいです。

 ちなみに 運動神経は意識的に働く神経ですが、自律神経(交感神経・副交感神経)は意思の支配を受けずに不随意に調節されバランスをとっている神経です。

 

つまり2つセットで常に無意識に働いているそれが自律神経です

 

自律神経の二重支配と拮抗支配について

 「意思の支配を受けずに不随意に調節されバランスをとる」ということがこの二重支配拮抗支配です。

  •   二重支配:内臓器官の多くが交感神経と副交感神経の両方の支配を受けています。このことを二重支配と言います。

例を挙げると心臓,肺,消化器,膀胱とか、ほとんどのものが二重支配を受けています。

  • 拮抗支配:一般的に交感神経と副交感神経の同じ臓器に関する作用は相反するもので、これを拮抗支配と言います。

例を挙げると心臓は交感神経により心拍数が上昇し、副交感神経により心拍数が減少します。

一方拮抗支配でないものもあります。唾液腺は交感神経でも副交感神経でも同じ作用を受けます。

 

つまり基本的に正反対だけど、ときには同じそれが自律神経です。

 

「自律神経なんですよ,お互いに」発言を振り返る

 まず「自律神経なんですよ、お互いに」という一言、主語がないんですよね?どこをどう汲みとろっか。2つのパターンが考えられました。

1.堂本光一の自律神経=堂本剛堂本剛の自律神経=堂本光一パターン

2.堂本光一=交感神経、堂本剛=副交感神経。つまり堂本光一堂本剛=自律神経パターン

 

1.堂本光一の自律神経=堂本剛堂本剛の自律神経=堂本光一パターン について

ざっくり自律神経がどういうものか考えると、これ

相手はもはや無意識下にいるものだし、相手がいないと生きていけない、常にいるもの

ということですよね…?

Oh………my…………「剛くんと共に生きていきます」…

 

2.堂本光一=交感神経、堂本剛=副交感神経。つまり堂本光一堂本剛=自律神経パターン について

これ

無意識に常に調節しあっていて補完してる、正反対の様でいて時には同じ、永遠に切り離せない二つで一つの関係

ということですよね…?

ああ…………「世にあれ以上の補完関係ってあるんですかね」,「やり方が正反対だけど向かってる場所は同じ」…

 

 光一さんにとってこの回答は多分「KinKiってどういう関係ですか?」とか「お互いに意識するところは?」とか何万回も聞かれた質問に対して、ササッと「無意識」ということを答え、強調するために使ったワードだと思うんですが「お互いが自律神経」というパワーワードをなんで思いつくんですか…?そんなのリアルでいう人がいるなんて…………そしてそれをパッと喩えとして使うなんて………「自律神経」というワードの新しい使い方ですよこれ

 それもこれが2005年の発言っていうのがまたいいですよね。出会って14年目、デビューしてから8年の頃の発言なのに、これに近しい発言が今もなお聞かれるっていうのが………

 

・ついでに

瞬きは自律神経支配なんですかね?自発性瞬目にはドパミンが関与してるらしい,瞬きの調節機構の第一候補として三叉神経が挙げられている,ということが調べたら出てきたんで2021年現在でも正確なメカニズムはわかってないみたいですね…この説の通りだと,瞬きに自律神経は関与してないと思います()

 

 

 

 

 

 

 

心がshamanipponを求めているんだ

シャマシャマシャマシャマシャマシャマシャマシャマニッポーーーーン!!!!!!!!

 ヘイ!!私の心はとってもシャマシャマしてるぜ!!!!!shamanippon!!!!!

shamanippon!!!!!shamanippon!!!!!shamanippon!!!!!

 

 

親愛なる堂本剛さんへ,shamanipponを創って下さりありがとうございます.この場を借りて御礼申し上げます.


(つい最近shamanipponのファンになったのでshamanipponについて殆ど知らない状態で書いてます ご了承下さい)

 

 3月某日,ずっと瞬き,縁を結いて,電という名バラード群を寝るときに聴いていたのですがふと「ENDREはアルバム全部聴いてるけどshamanippon(この言葉自体そのとき知った)のアルバムは聞いたことないな〜」と思いまして,ジャケ写がとても好みな「shamanippon - ロイノチノイ -」を聞くことにしました.(ザッピングの時にジャケ写選びはよくする)

 

結論から言うと

 

めっっっちゃ大好き!!!!!!


なにこれ!めっちゃ楽しい!!私もshamanippon!!!って言いたい!!ってなった
この楽しさ,ENDRECHERIの楽しさとは違くて.

ENDRECHERIはなんか自分にとってキラキラした宇宙にぶっ飛ばされて地に足つけないで無重力でくるくるぶん回されてるイメージだったのに対して、こっちは地面に足ついてるというかふるさとにいる感じ.

これは私の知ってるファンクってやつがpick up the piecesとかsax a go goとかビックバンド系で16分のスイングかつロック寄りで縦がはっきりしてるものだったのもある 

one more purple funk…とかめっちゃすき この曲もENDRECHERI期の中では浮いてて、バッキングの拍が大きい分剛さんの生み出すグルーヴが過去最高にうにょ〜〜んとしてて、私たちはその循環に囚われて逃げ出せずに一緒にくるくるしてる感じ 過去最高に乱暴にメチャクチャにされてる(私たちが もちろん良い意味で)ドSな曲だと思ってるんですけど 

それに対してI gotta take you shamanipponって手拍子が4分に、ピアノが8分でなってて「ここにいるんだよ〜」って教えてくれる なんか優しい

 

あと元々私が歌詞に対する感受性が低いというか、聞いてるだけでは全然歌詞が言葉として聞き取れない性質なのもあると思うんだけどENDRECHERIと shamanipponだと歌詞のはめ方というか作り方違うのかなって
ENDRECHERIって基本全編通して宇宙ファンク(勝手に名前つけた)なのもあって毎度毎度曲に込めたメッセージがあって、割と歌詞が文章になってるものが多い気がする 文を作って、リズムに乗せるために音として分割するイメージ
対してshamanippon - ロイノチノイ -って割と音楽ジャンルに縛られてないというか,わざとジャンル的にENDRECHERI時よりも統一感がないから,メッセージ性を持たせる曲とその時のグルーヴを閉じ込めるのに重きを置いた曲と分けてるのかなって思った

 

で、上の仮説のまま話すんですが,このライブのグルーヴ,高揚感をそのまま閉じ込めた曲=shamanipponコール曲(便宜上こう言います)なんじゃないかな

shamanippon〜!!ってキメフレーズをみんなで叫ぶもよし,shamanipponshamanipponと繰り返すことでより高揚感も増してくしshamanippon楽しいね

 

と言うかそもそもshamanipponという言葉の語感が好きすぎる
shamanipponのなにが好きって、shamaが摩擦音で始まりaで繋がってここでリズム調節できて、iを経由してoに行くんだけどpと破裂音だからここでアクセント持ってきてshamanipponという一つの文字で後ろノリの渦巻く流れが作れること
shamanippon、口に出すと本当に気持ちのよい言葉だよね、shamanippon大好き

 

で、shamanipponって言う言葉を聞きたくてshamanipponコールの入ってる曲だけでプレイリスト作ろうとしたんです.同じフレーズ,同じ言葉を繰り返していくと生まれるあの謎の渦巻いていく昂りが好きだし.

心がシャマシャマしてるよね

 

以下shamanipponコール曲

shamanippon - ラカチノトヒ -

    - shamanippon〜くにのうた

shamanippon - ロイノチノイ -

   - I gotta take you shamanippon
   - (縁 -groovin' )
   - Clap your mind
   - shamaspice
   - shamadokafunk - 謝 円 音 頭

 welcome to shamanipponを入れるかでとても悩んだ……悩んだんだけどshamanipponコールが入ってないので断念……(縁 -groovin'も怪しい)

 

意外だったのがラカチノトヒにはshamanippon曲がこれしかないということ

というかshamanippon〜くにのうたが1人ヒャッハーしてるだけで他は割と優しい曲なのかなって思ってた(shamanipponにめちゃくちゃにされたい人)


でも、あれ??様子がおかしいぞ?ってなったんですよ、「一鼓動 〜1beat」のサビから

サビ「shamanipponへ 咲き誇れ 遡れど未来を奏で

shamanipponきたー!!!ってなると同時に「shamanipponへ 咲き誇れ」の音程、あれ??また急に攻め出したぞ?!となりここで剛さんに揉みくちゃにされるかも知れない気配を感じ始める(アウトロが可愛いね)

もしかしたらここからアルバムの一番深い所に入るのかなって思って

 

で、「…ラカチノトヒ -moon arrange」ですよ…
うわぁ〜〜とても好き………shamanipponとおんなじように同じフレーズ繰り返してるのがとても好きでそれでプレイリスト作ろうと思ってたので捕獲です、捕獲。
コイモ アイモ エガケナカッタ ネ」のネでご飯何杯も食える。飯が美味い。「ネ」は2番にもあるんですけど1番の方がふぉわ〜んとしてて暗闇の万華鏡のような響きが強いので1番の「ネ」が特に大好き。
あとこの曲、「ラカチノトヒ」って繰り返すときの「カチ」の部分でtで硬口蓋に舌がつく音がとてもエロくて好き.
一鼓動 〜1beat→ …ラカチノトヒ -moon arrangeは通常盤にしかない流れらしい(moon arrangeが通常盤のみ) この流れ、綺麗な海沿いを楽しくドライブしてたら急に周りが暗くなって崖から落っこちるみたいな感じでとっても好きです。喩えがとても不穏でアレだけど。
…ラカチノトヒ -sun arrangeも聴いた、んだけどプレイリストに底は1箇所だけで良いかなと思ったので残念ながら入れられなかった……

 

んでんで,shamanippon〜くにのうた 

 これはshamanipponの原点であり建国宣言だ!!!!ってなった
- ロイノチノイ -と同じshamanippon?ってなるくらいちょっと禍々しい感じのイントロ、永遠と続く高らかなshamanipponコール、時を逆再生するような摩訶不思議な間奏、呪文のようなツクヒS-h〜、また間奏、そしてshamanipponコール
この曲、確かにshamanipponの建国宣言というか、新しい堂本剛の幕開けって感じがする
これ絶対プレイリストの1曲目にする絶対,って決めた

 

I gotta take you shamanipponはなんだろうな,開国宣言とはまた違ってオープニングって感じが強いし,すごくキャッチーで開かれたshamanipponというか一番ライブのノリを閉じ込めるために作られたshamanipponって感じがする.みんなで足踏みしながらクラップしたい人生だった〜shamanippon……

I gotta take you shamanippon聞いてウヒョ〜楽しい!!→ 縁 -groovin'で少しスローダウンするわけですよ

 

通常盤、この後Clap your mindがくるの!!!やば!!!!!

 

Clap your mind、気が狂うほど大好き、天才、本当にありがとうこの曲が生まれてきたことに感謝、とても好きです。

ブラスが好きすぎる上にサビ?の「remember our mistakes…」のmistakesを抜き気味に段々音の長さが短くなってくのとっても堪らんです。その後の「yeah shamanippon la ta ta ta」のところ、聞いてる時100%私も手拍子する。掛け声入ってからブラスが消えてキーボード入ってくるのとても堪らん。間奏入る、剛さんよりも一拍早くブラスが入る。このブラスが堪らなくすき!!!あとこの曲全体的に剛さんの息遣いがポンプのようで好き…剛さんの周りの空気が羨ましい…とても好き…

あとClap your mindのshamanipponが一番 shamanipponのバリエーションが豊富な気がする.1:34の「keep on shaaaaamanippon」とかめちゃくちゃ伸ばして攻めててゾクゾクしちゃう,あ〜2拍めのniに間に合う?間に合う?間に合ったーー!!って毎度毎度興奮するし,同じフレーズを少しローテンポの時も多用することで寄せては返す波の様〜になってる


M10のshamaspiceshamanippon族の中でもテンポ早くて軽快で最高に楽しい.そしてshamaspiceのshamanipponは一味違う.今まで全てのshamanippon曲が「shamanippon」って言ってたのにこれだけshamashamashamashamaって!!区切ってきた!!!!怒涛のshamanippon、畳み掛けるshamanippon、まるでclap your mindのshamanipponが魅惑的な色々な顔を見せてくれる大人の女性であるならば,shamaspiceのshamanipponはラテンのにーちゃん、サンバのにーちゃん、みんなでshamanipponしようぜ〜??って言ってくるこのshamanippon 完全にshamanippon界の新星でびっくりしちゃった、shamanipponに殴り倒される4:46だった

 


M11のshamanipponはこの怒涛のshamanipponコールの大トリの貫禄があるshamanipponだった(shamadokafunk - 謝 円 音 頭)
さっきまでいたラテンのにーちゃんは消えて、1人マイペースにshamanipponを奏でてたよ。でもさ、大トリのshamanipponだからさ、そんなのじゃ終わらんのよ。どんどんテンポが上がってくshamanippon、コーラスが加わって、コーラスの規模が大きくなって、どんどんぶち上がっていくshamanippon。さながら国の感謝祭の最後の宴のようなshamanipponshamanipponshamanipponshamanippon…eternal…
これでshamanippon国の1年が終わった……

 

え〜!!!!もっと!!!もっとshamanipponしたい!!心がshamanipponを求めてる!!!

 

てなわけでshamanippon用プレイリストができました!

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shamanipponプレイリスト

曲順までちゃんと考えたプレイリストを作るのってすっごく楽しい!!!!

特にアウトロ→次の曲のイントロでのテンポとかニュアンス違いとかについて悩むのがすっごく楽しかった〜!!

今度はENDRECHERIの方で「徐々にテンポが上がってくノリノリ曲プレイリスト」とか作ってみたい

 

ところで全然剛さんの発言の方からshamanipponに触れてないけどshamanipponってなんだろう.shamanipponの語感だけでここまで楽しい!!って思えてウハウハしてたのでshamanipponに込めたメッセージ性とかはこれからゆっくり噛み締めて行きたいなと思っているんだけど.

ふるさとというか,昔というか,過去(原点)というか,自らのルーツを振り返ってその過去を通して未来が見えるんだ,みたいなそういうことなのかな

目の前に物理的に見えるものにばかり振り回されちゃって疲れるならば,いったん立ち止まって見て,「自分のルーツを見てみれば自然と未来にも向けることができるよ」的な

あれ?これ今打ってて思ったけどShow must go onに通ずることがあるのでは?

 

まあshamanipponのすべての曲に対して歌詞をじっくりと見たわけでもなく,主にshamanippon!!ってコールされてる曲から感じ取ったことなので違いそうだけど笑

 

shamanipponレーベルからアルバムは4つ(Grateful Rebirth含め)出されているけど,shamanipponというサブタイトルがついている前者2つと「TU」以降の作品ではまた方向性が違うし,というかshamanippon消えちゃったし……

shamanipponへの謎は深まるばかり

 

 

 

 

 

 

Apple musicの方の貼り付けってどうやるんだろう…?

 

コウイチという孤独で,走り抜いてしまった愛おしいスターについて

Endless SHOCK映画ありがとう.おかげで今一番コウイチへの解像度が高いと思うのでコウイチについて記憶に刻み込むために書きます

ほんとは演出とかタツヤのこととかも入れ込んだSHOCK感想にしたかったんだけど,コウイチについて書きたくて書きたくて独立させることにしました

大好きだよコウイチ……幸せになって…(もう死んでるし彼は幸せだと思っていそう,辛い)

 

頑張って堂本光一というワードと演出面とかに触れず,ただただコウイチというひとりの人間について書き殴るようにした.じゃないとすぐ脱線しちゃうから…

 

パンフ済/Eternalは生で見てないので記憶が定かではない(2021.02.09)

 

コウイチの印象ってライバルによって左右されると思うのですが、コウイチとライバルの正気度がタツヤ相手だとコウイチの方が狂気(正気の失い方)に振り切れてた印象でした。

 あと,映画のパンフレットを読む前から勝手に「リカ以外はオーナーの元に集まった孤児で、小さい頃からNYという演劇の街に住んでいたことにより、ショーというモノが日常に浸透し、ショーに焦がれた子供たちで、コウイチはそこの長男的存在」だと思ってました。というか前どこかで言ってた…?

 

コウイチというスター

コウイチの周りにはライバルであるタツヤ、ヒロインであり少し他のカンパニーメンバーとは立場の違うリカ、母親的立ち位置のオーナー、そしてコシオカ、マツザキ、テラニシを初めとした仲間たちがいて

オーナーに「才能の原石」と言わしめるコウイチは,カンパニーのセンターに,先頭に立ち続けて引っ張って行く存在です.

 

オーナーの劇場時代(オフ)は特にそれが顕著で
オーナーの劇場でやってる演目(So feel it coming , The company , NEW HORIZON)って
歌ってるのコウイチばっかりで,ソロ持ってるのもコウイチだけなんですよね

「もう俺は次のショーを考えてる」というセリフからもコウイチがカンパニーの演目を決め,構想を練り,主演もコウイチ,ソロを歌うのもコウイチ…

いやすっごいコウイチ頼みじゃんこのカンパニー

言ってしまえば凄くコウイチありきのパフォーマンスで成り立っていて,コウイチはこの「自分ありきでショーが成り立っていること」に危機感を覚えていた,オンではこれは通用しなんじゃないかと心のどこかで思っていたのではないだろうか

コウイチだってオーナーから「オンへの誘い」が来たとき嬉しそうにしてるんですよ,だって憧れのオンですもん

けれどこの状態でオンに行ってしまってもし失敗というか悪評がついてしまったら,カンパニーのみんなの将来に取り返しのつかないものを与えてしまうのが分かっているから

だから1人オンに行くことを渋ってるんですよね

逆にカンパニーの人たち(タツヤ以外)は「コウイチがいるから大丈夫,コウイチについていけばいい(だからオンに行こう)」と思っているのが…

こう…

 

才能って圧倒的な光となって他の何もかもを見えなくするよね…

と実感します.コウイチを孤独にさせたのはその才能なんですよね.

 

 でも「オンに行ける!!」というカンパニーのみんなの喜んだ声を聞いて結局オンに行くことを選択するあたり,カンパニーの長男なんだな〜と思っちゃう 

ワーンまたひとつコウイチが不安を抱えながらも「みんなのために」選択をしてしまった,抱え込んでしまった…

 

コウイチにとってのオーナー

そんなコウイチが唯一ひとりの人間として少しだけでも心の内を話せるのが母親的存在であるオーナーなんですよね

コウイチはニューヨークの街でオーナーに「オンの先に何が見えるのか…実は俺にもまだよく分かっていません.でも大劇場に行くことが俺達のためになるならば俺も行こうと思います」

って言っているけど,これ正直にいうと

「このままオンに行くといいショーができるかどうか不安です.でも大劇場に行くことがみんなのためになるのならば,俺も行くべきだと思う」

というオーナーへ不安を明かしている,かつコウイチも自身に言い聞かせているセリフだと思います(コウイチが何かを宣言するシーンって他にないので)

 

あとコウイチって一番オーナーの前でひょうきんっぽさを出していると思う,多分母親でもあり舞台人としての先輩でもあるオーナーの前ではカッコつけたいんだろうな

だから一丁前に「オンの先に何が見えるのか…」って言ってるけど,普通にオーナーの劇場というホームを離れるのが怖かったんじゃないかと思います

 

ただオーナーも母親的存在というだけで,母親ではないし良い意味でも悪い意味でも舞台人なんですよね

 

オンでのコウイチ

インペリアルガーデンシアターでコウイチたちは半年もショーを続けてきて

その半年の間,コウイチはずっと「本当にここにいるのが正解なんだろうか,カンパニーの評判は下がってないだろうか」という不安や恐怖をひとりで抱え込んできたんじゃないだろうか

 

「ショーの評判」を気にするのは本来のコウイチのショーに対する姿勢に反することで,コウイチも心のどこかでそれが分かってはいたと思うけれど,自分が「オンに行ってもいい」と言い出した以上,カンパニー全体のことを考えなくてはならない

「ショーの評判」(失敗してはいけないということ)は気になるし,「ショーの評判を気にしてしまう自分」もコウイチにとっては嫌で,でもオーナーは前みたいにそばにずっといてくれるわけではないので,ずっとその不安や恐怖を誰に相談することもできずにまた1人で抱え込んで走り抜いていく…

 

そんな矢先にSolitary衣装もロクに着ることができず,ただ喚いてるだけのタツヤがステージ上に現れてしまう言い方悪すぎてごめんタツヤ…)

せっかくステージ上の誰もがタツヤのミスをカバーしようとして!!

それができそうだったのに!!

タツヤがステージに出てきてしまうことで!!!

このカンパニーが重大なミスをしてしまうカンパニーだと,そのアンガーマネジメントもできず自制することなく飛び出していく身勝手な人間がいるカンパニーだと…そういう印象がついてしまう…

 

「失敗しないこと」を気にしていて結構精神状態ギリギリのコウイチにとってはこんなの怒らざるを得ない状況だったと思う,それもそれをしたのがあの自分と切磋琢磨してきたタツヤということも本当は認めたくないほどショックだったかもしれない

だから「もういい…お前はステージに立つな」なんてあまりにもキツいセリフを,今まで共に走ってきたタツヤにとっては,自分が切り捨てられたと思ってしまう言葉を吐いてしまう

その後もオーナーが「私もブロードウェイにいた頃は私が全てだと思っていた…」とコウイチを嗜めるのに対して,コウイチは「オーナーの劇場と違ってここでは通用しないんです」「僕はここが自分の限界だとは思っていません!!」と返す

 

えっ…話噛み合ってなくない??

 

ここ,コウイチの焦りというか限界を迎えている象徴のシーンだと思います.

何でもかんでも否定的に捉えてしまうというか,批判されている被害者意識というかコウイチの余裕のなさを感じる

ここからコウイチは「周りが見えなくなったらおしまいよ」というせっかくの忠告も聞かずにJapanesqeへと向かっていく

 

そしてタツヤがラストでわざと刀をすっぽかし,模造刀と真剣をすり替えることで「わざとショーをストップさせる」という愚行に出る

 この行為,完全にコウイチに対してもだし,今まで信頼しきってショーを作ってきたカンパニー全員への裏切りですよね(だから愚行と言っていいと思っている,あの素敵なショーを壊したのはタツヤだから)

この時コウイチだけが「刀をすり替えたのはタツヤ」ということを知っていて,それを知ったコウイチのはまさに「激しい怒り」「感情の突き抜け」だったと思う

この時コウイチは

・絶対にショーを成功させなければならないという強迫観念

・あのタツヤが"わざと"ショーを止めようとした

・それも理由が"コウイチにギャフンと言わせたかった"という私情(ぎゃふんは少し違うかもしれないが)

に囚われていたんだろうな 

 

[狂気]という言葉はまさにこの刀を突きつけるシーンからのコウイチに似合うと思う.

コウイチはタツヤへの激しい怒りによって狂気となり,自分の命など度外視してショーを成功させようとする.

 

元々コウイチって命をショーに捧げてるエンターテイナーだとは思うんですよ.

カンパニー以外に帰るところもないし,ショー以外に打ち込むものものない.自らの命を,人生をエンターテイメントに捧げるものだと思っている.

でも人間って心のどこかで理性的に安全装置が働くじゃないですか,だけどこのタツヤの愚行によってコウイチの中での安全装置が切れることになってしまった.

文字通り,命よりもエンターテイメントをとってしまうことになった.

 

だからタツヤに切りつけられた後でも,タツヤを突き飛ばし血みどろになりながらセンターに立ち戻り「姫を悪党から守り抜いた」

 

この瞬間のコウイチ,多分世界でめちゃくちゃ幸せだったと思う.

なぜならば命という限界を超えてショーができたから.

 

(まあもっと生きてショーをしたいからdead or aliveにつながるのですが)

 

コウイチという孤独な男

 

コウイチは天才だし,スターなんですよ

カンパニーで絶対0番に立つのはコウイチ,タツヤだって文句は言わない

というかタツヤが一番,コウイチは自分たちとは違う天才で,どうあがいてもコウイチを超えることはできないという自覚がある

あの雨の日から,屋上でずっとダンスを踊ってるコウイチを見て,いつどんな時も努力し続けることのできる姿を見て,自分という凡人と天才の根本的な違いを知ってしまったのだと思う

 でもコウイチには,天才であるが故に価値観の根本的な違いがあることが見えてない

普通の人間は雨の日の屋上で踊り続けないし,ショーをしているときに過去は過去と捨て置いて次のショーのことを考えたりしない,そんな休息なしで走り続けることなんてできない

ショーに命をかけるまでの覚悟まで持たないし,本当にショーを優先したりしない.

 

この違いがあることを理解してなかったからカンパニーの中でついていけなくなったりする人が出てくる

カンパニーに対して「自分が走り続ける姿を見せることが大事だと思っていた」というあたり1幕当初までのコウイチは本当に

 

天才と凡人では視点が絶対的に異なる

 

ということを分かってもない

 

ただ本当にステージ上のコウイチって,カンパニーが「コウイチについていけば安心!」て思ってしまうような輝きがあるんですよね

Dancing On Broadwayでのあの圧倒的な0番感,一転Memory of Skyscrapersではひとりで引き込む,Solitaryイントロ流れる時とかはタツヤなんて悔しそうな顔をしてる

本当にコウイチって天才でありスターなんですよね,文字の通りみんなの星になっている

 

話変わって,実は私It's A Wonderful Dayのコウイチが一番好きです

あの演目,コウイチが生きてる間のSHOCK世界の中で唯一”コウイチがいるのにコウイチがセンターではない”場面があるんですよね(告白シーンの時だけど)

あの後でタツヤとリカを見ながらコシオカたちとダンスだけしてるのほほんとしたコウイチ見てると涙が…

コウイチのこと散々孤高の天才,狂気だなんだ言ってきましたけど,コウイチの根本ってこう

みんなと歌って踊って,それが楽しくて,ちょっとおちゃらけることもあるいいお兄ちゃんだったんだろうなと

 

でもリカがタツヤを断ってコウイチが前に出てきた瞬間,その全身から迸るスター性に目が言ってしまうので,コウイチがコウイチという天才である限り,あの悲劇が覆ることはないのだろうと思ってしまう

 

こんな天才であるが故に孤独なお兄ちゃん,誰が推せずにいられるかって感じですよ.

2幕からのコウイチとか,リカのことも書きたいんだけど,そろそろ時数が5,000字いくので一旦この辺で

 

以下勝手な私の持論ですが

その分野における天才というのは,その分野が好きでたまらずずっと研究し続ける,努力ができる人たちのことを言っていると思います.妥協もせずにただただ積み上げることのできる人たち.

人間が一度にできることには限りがあるので,一見ある一時点で天才と凡人がやってることを比べたら大差はないように見える.でもそれをし続けることができるのが天才なんですよね.

簡単なことで例えたら筋トレとか勉強時間とか(時間だけでは測れないけど)

一つ一つは誰もができることだけれど天才たちはずっとやり続けるので,いつの間にか絶対量の差が生まれていくんですよね.

そして積み上げたものの分だけ視点は高くなっていくし考え方も凡人のソレとは離れていく.

価値観も思考回路も,高さが同じでないと同じものは見えないと思います.

 

 

 

 

ちょっとマイナーめだけど,好きな曲を並べていく

完全自分用の好きな曲を書いていくページです.

基本キリがないのでアーティスト1人に1曲で,できるだけ動画サイトで聴ける/サブスク配信されてる曲にしました.とりあえず10曲だけ.

全体としては綺麗めで弦が綺麗な曲,または少しアップテンポな夜の高速道路に似合いそうな曲が多めになるつもりです.

 

歌詞が聞き取れない病なので,完全に曲調で選んでます.

ジャンルめちゃくちゃだけど,これを見て好きな曲が増える人がいたら私は幸せです!

 

 

ジャニーズ・二次元アイドル系

JAM / 嵐

嵐で一番好きな曲はIt's good to be badなんですが,カップリングなのでサブスク配信されていないためこっちを

JAMは2004年と古めの曲ですが,結構嵐ファンの間でも話題になる曲だと思います.

夜の高速道路に似合う系なんだけど,この時の嵐の若干幼い声+スモークガラス越しに覗いてる様な雰囲気がいいし,歌詞も少し韻を踏んでいるのが好き(在原業平か)

何よりも冒頭の大野さんの上ハモが聞いててンンー!!!ってなるので是非聞いて見てください

(後この次のThe Bubbleも好きな人には刺さるから聞いて…)

https://music.apple.com/jp/album/jam/1497105902?i=1497105904

 

 

New Day / Coming Century feat.20th Century(V6)

 

最近はもっぱらオシャレ大人ダンス曲製造グループなV6ですけど,New DayはV6というグループを分けることでカミの可愛い声とトニの包容力が味わえる新感覚ダンサブル曲

1番の長野くんのコーラス…聞いて…優しい人は声まで優しいの…

2番のイノッチ+坂本くんの力強いコーラスも聞いて…

 

後曲関係ないけど,お手振りした後ネックレス押さえる長野くんがお上品でめちゃくちゃ好きです

40:08〜

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 Re-raise / Re:vale

二次元二人組アイドルです,めちゃくちゃ好きなんですけどここでは曲だけ話します.

リズム隊+ホーン3つの楽しいオシャレ曲です.

イントロめちゃくちゃ好きなんですけど,0:42〜のピアノが狂おしいほど好きです.というかこの曲はAメロのピアノが良すぎる…

後歌ってるのが保志総一朗立花慎之介という声優さんなんですが,声優さんは語尾とか鼻濁音とか(そこらへんあんまり詳しくないけど)フレーズ単位の声の持って行き方がテクニカルで聞き応えあるんですよね… めっちゃいい曲です…

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グレゴリオ / Growth

二次元4人組ユニット,男性版Kalafinaという言葉が似合うグループです.民族音楽に4人のコーラスワークが重なってて,絶対好きな人は好きなやつ,変拍子曲もあるから聞いて.ほんと掛け合いもハモもすごい濃厚というか,多分ハモがない部分の方が少ない曲ばかりのすんごいグループです.

グレゴリオはほんと2番以降のハモがやばいのに公式動画は1番で終わってしまう…(公式だと…)

後魔法のキズナという曲もあるんですけど,そっちもいい曲.マジで

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2次元系の曲

鏡面の波 / YURiKA

ピアノの単音と間奏のチェロが美しい曲です.聞いててドラムが気持ちいい〜

後メロディが割とそんなとこいく??みたいなところ行く気がする.(聴き慣れてしまったから今はそう思わないんだけど)

(後この曲がOPになってる宝石の国という作品が素晴らしいので読んで欲しい…あまり気軽に人に勧められる作品ではないですが…)


YURiKA 「鏡面の波」ミュージックビデオ/TVアニメ『宝石の国』OPテーマ

 

 

Sprinter / Kalafina

 

多分Kalafina名義では一番聞いてる曲

ロックな曲調の上に梶浦由記もといKalafinaのコーラスワークが乗っかって不思議と切なさが出てくる一曲

全編サビのような曲で,曲構成の面から見ても面白い曲だと思います

女性3声は本当に美しい…

 

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そこに空があるから / 江崎とし子

公式動画じゃないのでアレですが…

美しい6/8曲.人が歌う6/8はノスタルジックさが出るのが良いという持論なんですが,これはノスタルジックを凝縮したような曲だと思います.

後メロディの持って行き方がすごくいい,歌うと気持ちよく喉が開いて飛べていけるのがわかるので本当いい曲です.

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サントラ・人が歌っていない系の曲

ネイチャーロード / マリオカート 

任天堂の金の掛け方はいいぞ!!!!!

多分志方あきこ梶浦由記が好きな人は絶対好きです

神,ほんとガチの名曲だと思います.楽器がうめえ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

5拍子です…最高…ほんと マジで上手い…最高……ほんと…

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Hourglass / Mammal Hands

ジャズです.

MVの映像が綺麗なので是非クリックして見てみてください…

ソプラノがロングトーンするところが気持ちよくないですか?
その前後でのドラムの変化も良くて…

ソプラノの音色もダークな感じがしててほんと好きです,ロングトーンの切り方がいいよね

暗くて美しくて綺麗目な曲だし,そこまで変態曲ではないので耳に馴染みやすい曲なんじゃないかと思います(ジャズトリオは変態が多いので…)

 

どうでもいいことですがHourglassと同じアルバムに入ってるクドゥという曲とthink anythingという曲はブンブブーンのあのお蕎麦回で流れてます,ほんとどうでもいいことだけど兼オタが興奮したので書かせて

 

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 邦楽

「聴きたかったダンスミュージック,リキッドルームに」/ サカナクション

邦楽は同年代の人と比べたら全くと言っていいほど聞かないんですけど,サカナクションはずっと聴き続けています.

サカナのオタクというわけではないから詳しいことは全然知らないんですけど,歌詞という音の扱い方が好きです.

人が喉を使って出す音とか,子音の並びって絶対に曲にマッチした方がいいんですよね.個人的には歌詞の意味よりも,歌詞に含まれてる言葉の響きに魅せられるタイプなので…サカナはそこのところがすごく自分の好みにあっていて好きです.

本当は「聴きたかったダンスミュージック,リキッドルームに」という曲が大好きなんですけどYouTubeにない…と思ったら公式DUB動画があったのでこっち貼ります.

 

真夏の夜に少し冷たいシャワー浴びる様な音楽です,好き

 

 

好きな曲を10あげただけでした.楽しかった〜!

できるだけ公式で見れるものを選んだつもりです.